リーガ・エスパニョーラ第9節が25日に行われ、バルセロナとMF乾貴士の所属するエイバルが対戦した。
ホームのカンプ・ノウで勝利を収め、首位に浮上したレアル・マドリードと並んでおきたい暫定2位のバルセロナ。エースのFWリオネル・メッシとゲームメーカーのMFアンドレス・イニエスタを負傷で欠くが、前節のラージョ・バジェカーノ戦で4ゴール1アシストを記録したFWネイマールの爆発に期待がかかる。一方のエイバルは、ここまでわずか1敗で、3勝4分けの6位と好調。乾は5試合連続の先発出場を果たし、カンプ・ノウでプレーした史上4人目の日本人選手となった。昨シーズン王者のバルセロナを相手に、日本人選手初となるカンプ・ノウでの金星を狙う。
開始10分、先制したのはエイバルだった。高い位置でシモーネ・ヴェルディがボールを奪い、乾が前線へパス。ボルハ・バストンのスルーパスで、ケコがペナルティエリア内中央に抜け出して、滑り込みながらシュートを放つが、GKクラウディオ・ブラボに阻まれる。だが、こぼれ球に反応したB・バストンがダイレクトで右足を振り抜き、無人のゴールにシュートを突き刺した
しかし21分、バルセロナが同点に追いつく。エリア前中央のセルヒオ・ブスケツが浮き球のスルーパスを供給。エリア内右に抜け出したサンドロ・ラミレスがダイレクトで折り返すと、中央のルイス・スアレスがヘディングで押し込み、ゴールネットを揺らした。前半は1-1で折り返す。
後半立ち上がりにバルセロナが逆転に成功する。48分、高い位置でボールを奪ったネイマールがそのままドリブルで持ち上がり、エリア内左で横パスを選択。中央でボールを受けたスアレスが右足を振り抜き、シュートをゴール左隅に決めた。エイバルは79分、乾を下げてサウール・ベルホンをピッチに送り出す。
83分、審判に言葉をかけたハビエル・マスチェラーノにレッドカードが提示されて一発退場。数的不利となったバルセロナは直後の85分、ネイマールからの浮き球のパスでエリア内左に抜け出したスアレスが、胸トラップから右足を振り抜き、シュートをゴール左隅に突き刺した。スアレスはこの日3得点目でハットトリックを達成した。
試合はこのままタイムアップを迎え、バルセロナが3-1の逆転勝利で2連勝となった。エイバルは今シーズン2敗目。バルセロナは、首位レアル・マドリードと勝ち点「21」で並ぶが、得失点差で2位となった。
バルセロナは、日本で開催のFIFAクラブワールドカップに出場するため、一足早く28日にコパ・デル・レイ4回戦でビジャノベンセ(3部リーグ)と対戦。31日に行われる次節でヘタフェとのアウェーゲームに臨む。一方のエイバルは、11月1日に行われる次節でラージョ・バジェカーノをホームに迎える。
【スコア】
【得点者】