「いつまでもあると思うな親と金」という言葉があります。自分の親が亡くなった後に「もっと親孝行をしておけば良かった」と後悔する人の話はよく耳にしますよね?
そこで今回は、内閣府の作成した『平成27年版高齢社会白書』を基に、“親が元気なうちから心掛けたい親孝行”について考えてみたいと思います。
■1:可能な限り親のもとに顔を出す
同居の人は別ですが、別居している人は最近、いつ親のもとに顔を出しましたか?
上述の『高齢社会白書』によると、「一緒にいてホッとするのは誰か?」との問いに、子どもがいる高齢男性の34%、子どもがいる高齢女性の58.8%が「自分の子ども」だと答えています。
この数字は兄弟姉妹、親戚、友人、ヘルパーなど介護サービスの人を超えて1位となっています。やはり、わが子と一緒にいる時間が一番落ち着けるのですね。
特別な用事がなくても、機会を見付けては親の元に顔を出して安心させてあげたいですね。
■2:頻繁に電話をする
一人暮らしの高齢者同士を比較しても、普段から会話の頻度が高い人の方が幅広い趣味を謳歌できていると、『高齢社会白書』でも分かっています。
活動的な毎日を送るためには会話の頻度も重要になってくるのですね。そう考えると、なかなか親に会いに行けないという人は電話だけでも欠かさずにしてみてはどうですか?
同じキャリア同士の家族通話であれば、無料になる携帯電話サービスも普通にあります。親に携帯電話をプレゼントして、機会を見付けては電話をするだけでも親孝行になるはずですよ。
■3:近所に散歩に出掛けて、コーヒーを飲んだり食事をしたりする
一人暮らし高齢者の楽しみとして、食事・飲食(42.2%)、散歩・ウォーキング・ジョギング(31.7%)が上位に挙げられています。
あらたまって旅行となると準備も費用も大変でハードルが上がりますので、一緒に近所を散歩しながらカフェやレストランに立ち寄るなど、ちょっとした“お出掛け”を実行してみては?
繰り返しになりますが、親御さんにとって一番ホッとできる相手は子どもです。孫がいれば孫も一緒に連れて、近所の散歩&お食事を楽しんでみるといいかもしれませんね。
以上、『高齢社会白書』から見る理想的な親孝行の形をまとめましたが、いかがでしたか?
旅行に連れていく、おいしいご飯をごちそうするなど、あらたまった親孝行もステキですが、一方では日常的に顔を出し連絡を入れて、近所を一緒に散歩するなどの“気軽な”親孝行も悪くないのかもしれませんね。
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