映画『静かなる男』『三十四丁目の奇蹟』のモーリン・オハラさんが10月24日(現地時間)にアイダホ州ボイジの自宅で亡くなったと The Irish Times などが報じた。95歳だった。
映画が白黒からカラーへと移り変わった際、鮮やかな赤毛のモーリンさんの美しさがひときわ目立ったため、“テクニカラーの女王”と呼ばれた女優だった。
家族によると、モーリンさんは老衰で眠ったまま亡くなったという。「モーリンは愛すべき母親、祖母、曾祖母、そして友人でした。彼女が大好きだった映画『静かなる男』の音楽を聴きながら、愛する家族が彼女の人生を祝う中、静かに息を引き取りました」と声明を出している。
モーリンさんは『三十四丁目の奇蹟』に出演していたことに気付いた子供たちに、「サンタクロースを知っている人でしょう?」と聞かれるのが大好きだったとのこと。聞かれた際は、「ええ、そうよ。何か伝えてほしいことはある?」と子供たちに声をかけていたそうだ。
アイルランド出身の彼女はアメリカとの二重国籍を持っていたものの、ふるさとをとても誇りに思っていたという。遺族はモーリンさんのために何かしたいと思っている人は、ぜひアイルランドを訪ね、彼女のことを思ってほしいと言っている。(澤田理沙)