― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
【ひろゆきが米国の匿名掲示板「4chan」の管理人に就任】
9月21日、当連載を担当するひろゆき氏が、米国の画像を中心とした巨大匿名掲示板「4chan」の管理人に就任し話題となっている。4chanは「2ちゃんねる」の影響を受けて誕生した「ふたば☆ちゃんねる」に触発され’03年に開設。現在は月間訪問者2000万人以上、月間ページビュー6億以上、累計ページビューは422億件以上のマンモスサイトに成長している
◆アメリカって思ってた以上にすんなりと進むのに拍子抜け
そんなわけで、4chan.orgという米国のサイトの管理者になりました、ひろゆきです。4chanは日本ではそんなに有名じゃないですけど海外ではわりと有名なので、『New York Times』とか『Forbes』、『新浪科技』とかで報道されていました。
んで、受け渡し当日に早速FBIからメールが届いたりしまして、そこでアメリカっていろいろと早いんだなぁ、、と思ったりしました。日本の場合、警察は紙のやりとりをすることになるんですけど、アメリカは電子メールで済むので、司法機関とのやりとりはだいぶ楽ですね。著作権物の不正利用のやりとりも、著作権を使われそうなサイトは前もって連絡先を登録しておく事務所がアメリカ政府によって運営されていたりします。んで、嘘の申告をしたら刑事罰を受けるので、連絡がきたときは言われた通りに対応しとけばいいので、サイトの運営が楽になってたりします。アメリカの場合は、州によって法律が違うので、ある意味で日本よりもややこしいところもあったりしますけど、連邦政府レベルでは、わりと技術を理解している人が仕組みをつくってる感じがします。
んで、4chanはもともと12年間やってたサイトなので関わってる人も大勢いるんですけど、アメリカの会社っていきなり買収されたりとか上司が突然代わったりとかがよくあるので、管理者が代わったとしても妙に慣れてるというか、落ち着いているんですよね。これが日本の会社だと、トップが入れ替わったりした瞬間に社員が団結して反発とかあったりしますけど、アメリカだと「嫌なヤツは辞めろ!」って言われるのがわかってるので辞める人はさっさと辞めてたりしますからね。
そんなわけで、思ってた以上にすんなりと物事が進んでいて、ちょっと拍子抜けしてる部分もあったりしたんですけど、移管した次の日にサーバが落ちてびっくりしました。。。ちなみに担当さんからなんで就任したのかを書けと言われたんですけど、前からmootさんが「辞めたいんだよねぇ」って言っていたこととか、わりと面白そうだなぁ、ってことぐらいなんですよねぇ。。。
※1.4chan.org
※2.『新浪科技』とか
※3.mootさん
【西村博之】
撮影/根田拓也