小学校までは成績優秀だった子ども。中学校に入ってから、塾に行かせているのに成績が下がる一方。「どうして!?」とお悩みの親御さんはいらっしゃいませんか?
「もっと勉強しなさい!」と叱咤激励をしてしまう方も少なくありませんが、ちょっと待って! その発言によって、ますます成績悪化といった事態を招くことも……。
そこで今回は、樋口裕一さんの著書『頭がいい子に育てる親の話し方』を参考に、中学・高校で子どもの成績を急降下させてしまう、“ダメ親発言”を3つご紹介します。
■1:恩にきせた発言
「高い塾代を捻出するために、お母さん働いているんだから」、「これだけお金を使っているのだから、いい高校・大学に行ってもらわないとね」など、“子どもに恩にきせる”発言をしていませんか?
“親がお金を出している”という事実はその通りなのですが、これらの発言は子どもに悪いプレッシャーを与えてしまうそう。
<このようなことは無言の中に子どもが感じているのがよいのであって、口に出すと、むしろ逆効果になる。
口に出したとたん、それは子どもへの圧力になる。>
親のプレッシャーが強まるほど、自分から進んで勉強をしようという意欲がわかなくなるとか。
思春期を迎えた中学生・高校生は精神的に不安定なところがありますので、気をつけましょう。
■2:親のあとを継ぐことを暗に示す発言
先祖代々続く医者や自営業などで、子どもにあとを継いでほしいと考えている親御さんもいらっしゃるかもしれません。
しかし、「お父さんのようになってもらわないと困る」「もっと頑張らないと、お父さんのようになれない」「このままだと、○○にはなれないな」などの発言は、子どもの気をズンと重くさせてしまいます。
<子どもが自分から親を見習って、親のようになろうとするのならよい。だが、そうでないかぎり、このようなことは親としては、あまり口に出さないほうがよい。>
子どもが「本当は○○になりたいから、この勉強をしたい」と思っているのに、親の意向が強く、それが叶わない状態はストレスになってしまうもの。当然、勉強をやる気も失せますよね。
子どもによってはポジティブな未来が描けず、無気力・うつっぽくなってしまうこともあります。
■3:古い情報・価値観での発言
現在の状況をきちんと把握せず、「あの大学は三流だ」「あんな大学に行っても就職はできない」といった発言もアウトです。
<とりわけ、受験に関する情報の場合、親は状況を知らずに的外れになることが多いのだが、親はそれに気づかない。>
ご自身が学生だった時の状況から、現在は大きく変わっていることもよくありますし、古い情報・価値観での発言は子どもを惑わします。その発言によって、子どもが傷つき、勉強のやる気が削がれることも……。
子どもが自分で調べて“いい学校”と判断し、その学校に入りたいと思って頑張っているのであれば、基本的には応援してあげるスタンスでいたいものです。
以上、ダメ親発言3つでしたが、いかがでしたか? 子どもにとって親の言葉はとても影響力の強いものです。
親の言葉がけによっては、「勉強したくない」「勉強しても意味がない」と子どもに思わせてしまうこともありますので、くれぐれもご注意くださいね。
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【参考】
※ 樋口裕一(2008)『頭がいい子に育てる親の話し方』(幻冬舎)