Doppler Labsの新作、周囲の音を好みに合わせて調節できるイヤフォン「Here」は12月に出荷開始だ | TechCrunch Japan

2015年6月、Doppler LabsはKickstarterで2つ目のプロダクトをローンチした。Here Active Listening systemは、共同ファウンダーのNoah KraftとFritz Lanmanが製作したものだ。Hereは、世界で初めて音響AR体験を提供する端末で、ユーザーはエフェクトやイコライザーのレベルをスライダーで調節することで耳に入る周囲の音を調整することができる。

Kickstarterでローンチし、初回は1万個を製作する予定だ。

多くのKickstarterプロジェクトと違い、Hereは出荷予定としていた時期ぴったりに出荷を開始するとKraftは伝えている。彼はTechCrunchのチームに最終プロトタイプのデモを見せた際、出荷予定の12月に間に合う進捗具合だと話した。

最終プロトタイプを試したところ、彼らが約束した通りの機能が備わっていることが分かった。

私は7月に最初のプロトタイプを試したが、音楽とそのコントロールの部分のユーザーエクスペリエンスは話の通りだったが、ハードウェア自体は少し野暮ったく、しっくりくるものではなかった。

最終バージョンは、やや大きめの耳に差し込むタイプのイヤフォンのような形状だ。

Hereのイヤフォンの最初の製品は、音楽好きやミュージシャン向けのライブ音楽を好みの音で聞くためのものだ。トレブル、ミッド、ローの音程をコントールしたり、リバーブ、エコー、フランジャーといった楽しい効果をいくつか搭載している。ユーザーはライブでも録音の音楽でも、好みに合わせて音を調整することができる。

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しかし、ミュージシャン向けのものはDoppler Labsの長期的なビジョンの序章に過ぎない。Kraftは次のHereのバージョンに特定の周波数や音を除外する機能を搭載することを考えている。これにより、ユーザーはどこを歩いていたとしても、最初からその音がなかったように過ごすことができる。例えば、外でブランチを摂っている時に子供の泣き声を遮断したり、駅に電車が到着する時の甲高い音を遮ったりすることができる。

あるいは恋人とライブコンサートに行った時、Here Active Listening systemを着け、音楽と恋人の声だけを拾うように設定することもできる。

しかし、それを実現する前にDoppler LabsはHereの最初の1万個を出荷して音楽好きのコミュニティーに製品を提供し、できる限り多くのユーザーフィードバックを得る考えだ。

Dopplerの最初のプロダクトはDubsという名前の機械を組み込んだイヤフォンで、ライブなどで音の品質を保ちつつ、音量を絞る製品だった。

Dopplerは7月にシリーズBで1700万ドルを調達している。 Hereの詳細はここから見ることができる。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter