危険がいっぱい! やる前に知っておきたい「糖質制限ダイエット」の注意点 | ニコニコニュース

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現在まで、実にさまざまなダイエット法が考案されては忘れ去られていきました。「糖質制限ダイエット」は今最も人気のあるダイエット法ではないでしょうか。今回は、このダイエット法の注意点についてご紹介します。

■「糖質制限ダイエット」の仕組みとは!?

「炭水化物抜きダイエット」というものもありますが、基本的な考え方は「糖質制限ダイット」と同じです。まず、その仕組みがどのようなものかを見てみましょう。

「糖質制限ダイエット」では、「糖質」を含む食品、特にお米やパンなどの「炭水化物」を食べないようにしますね。この炭水化物は「糖質」と「食物繊維」からできています。

糖質を摂取すると血糖値が上昇し、それを抑えるためにインシュリンが分泌されます。このインシュリンには、余った「糖質」を「中性脂肪」に変える働きがあります。もちろんこれは、いざというときのためにエネルギーのもとを蓄える機能ですが、これが肥満につながるというわけです。

ですから、

●糖質の摂取を制限すれば ⇒ インシュリンが分泌されず ⇒ 体に中性脂肪が蓄えられることがない、となります。

また

●糖質の摂取が制限されると ⇒ 体が他のエネルギー源を求めて ⇒ 体脂肪を燃焼して使う ⇒ 体脂肪を減らす効果が得られる

というわけです。これが「糖質制限ダイエット」の仕組みです。

■「糖質制限ダイット」の注意点はこれだ!

「糖質制限ダイエット」では糖質を多く含む食品をNGにし、それを摂取しないようにします。それ以外の食品、例えば「肉」「野菜」などは食べてもいいので、比較的成功しやすいといわれます。「炭水化物抜きダイエット」も同じで、「炭水化物」以外のものは食べていいので実践しやすいといわれます。しかし! なのです。

このダイエット法の注意点として、専門家から以下のようなことが指摘されています。

●脳の働きに影響する!

人間の脳は「ブドウ糖」をエネルギー源としている。糖質制限ダイエットを過度に行い低血糖状態になると、脳の健全な働きを損なう可能性がある。また低血糖状態になると、脳から「糖質を摂取せよ」というコマンドが出るが、これを我慢して抑えつけると人間の精神にストレスがかかる。

●倦怠(けんたい)感を引き起こす可能性がある!

糖質制限ダイエットを過度に行うと、体内が低血糖状態になり、蓄積された脂肪のみならず、内臓、筋肉から糖質を補おうとするため、倦怠感を引き起こす可能性がある。

●筋肉の衰えを招く可能性がある!

上記と同様の理由で、筋肉から糖質を作り出そうとなった場合、これが筋肉の減少という事態を引き起こす。

●肝臓にダメージを与える可能性がある!

糖質を制限するため、「タンパク質」を多く摂取することになると、それを処理する肝臓を過度に働かせることになる。タンパク質は体に備蓄できない栄養素であり、それを過度に摂取すると肝臓に負担がかかる。上記の筋肉の減少を補おうとしてタンパク質を多く摂取すると、この傾向に拍車が掛かる。

他にも「リバウンド時が心配」という点を挙げる専門家もいます。というのは、低糖質状態が「普段の状態」になると、再び糖質を摂取しだしたときに、過度にインシュリンが分泌される可能性がある、と。そうなると以前よりも余計に「中性脂肪」が作られてしまうのではないか、というわけです。

上記のような点を鑑みますと、「糖質制限」といっても全く糖質を摂取しなくなるのは問題ですし、またそもそも肝臓の悪い人にはお勧めできないダイエット法ではないでしょうか。実際、専門家の治験も割れているのが現状のようです。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」といいます。「糖質制限ダイエット」を実践する場合は、体に十分気を付けて行うのが良いのではないでしょうか。

(高橋モータース@dcp)