スタジオジブリの長編アニメーション「天空の城ラピュタ」に登場する滅びの呪文“バルス”。その言葉の元ネタが、諸星大二郎さんの漫画「マッドメン」の中に記されていると指摘しているツイートが話題になっています。
ツイートには「マッドメン」のワンシーンが添付されており、そこには「飛行機の模型が燃えている…… そうだ ピジン語で“飛行機(バルス)”とは原住民語の“ハト”の意味だ…」という登場キャラクターのセリフが。
ツイートしたのは、編集者・漫画原作者で、Web雑誌「電脳マヴォ」の発行者でもある竹熊健太郎さん。竹熊さんは、過去に双葉社のムック「諸星大二郎 西遊妖猿伝の世界」に掲載するため宮崎駿さんにインタビューしており、ブログ「たけくまメモ」には、当時「マッドメン」について2時間ほど話を聞いたことが記されています。なるほど、これは影響受けているといって間違いなさそうです。なお、過去にもバルスの元ネタの話は話題になっており、作品のファンの間では有名な話なのかもしれません。
さらに竹熊さんは「飛行石」にも言及。「これが『飛行石』の元ネタ。福島鉄次『砂漠の魔王』より。文章の部分を拡大してお読みください。」というコメントとともに作品の一部をツイート。「砂漠の魔王」は「アラジンと魔法のランプ」に着想を得た作品で、香炉から出現した魔王が「飛行石」の力で空を飛びまわるのだそう。こちらの作品も竹熊さんのブログに言及があり、宮崎さんが子どものころの愛読書だったとのことが書かれています。毎年のように地上波で上映されている本作ですが、まだまだ知られていない裏話がたくさんありそうでわくわくしますね。