昨今、国内消費量が縮小傾向にあるという納豆。そこで、外国人ウケする納豆を開発し、海外へ売りこもうと考えた茨城県の工業技術センターと納豆メーカーは、「糸引きの少ない納豆」を開発。大きな反響を呼んでいるという。
従来品の納豆に比べ、「粘り成分」や「かき混ぜた時の抵抗」を減少させた「糸引きの少ない納豆」だが、栄養分は従来品と同等なうえ、臭いも控えめで苦手なひとには魅力的。ただし従来の納豆も、保存状態や雑菌混入などが原因で、粘りが減少することがあるので、ニセモノがと見分けがつくように違いを知っておこう。
■「糸引きの少ない納豆」は、ナゼ粘らない?
栄養価が高く、日本の食卓の定番だったはずの「納豆」。だが、国内における消費量は、人口減少に伴い縮小傾向にあるという。そこで打開策を見出そうと、茨城県の工業技術センターと納豆メーカー7社は、外国人/納豆が苦手な人向けに「糸引きの少ない納豆」を開発し、特許を取得。まずは、チーズなどの発酵食品が食生活に根付くフランスや北欧への出荷を2015年7月よりスタートさせ、今後は北米や南米にも展開していく勢いだ。
そもそも納豆は、どうして「糸」を引くのか?
箸でつまむと、ぽろぽろこぼれ落ちるほど粘りが少なく、納豆特有の臭いも控えめ。それでもビタミンKなどの栄養は従来品と同等というから、苦手なひとには魅力的。加熱調理もしやすいので、外国人はもちろん、苦手なひとや子ども向けにアレンジメニューも楽しめそうだ。
■傷んでも「粘らない」のでご用心!
従来品の納豆でも、腐敗や雑菌感染により粘りが少なくなる場合がある。
傷んだ納豆は、
■まとめ
美食家でもあった芸術家・北大路魯山人は、「納豆は424回かき混ぜると粘りが減り、究極に旨い」と記し、「おもちゃ」のカテゴリながらも再現する装置も販売されている。