NBA新シーズン開幕!スター選手の意外な素顔とは!? | ニコニコニュース

NBA2015-2016シーズンが開幕!WOWOWのNBAキャスター、長澤壮太郎がスター選手たちを語る!
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世界最高峰のバスケットボールリーグ、NBAの2015-2016シーズンがいよいよ開幕する。昨季は、シーズンMVPに輝いたステフィン・カリーを擁するゴールデンステイト・ウォリアーズが、40年ぶりとなる優勝を果たした。そのウォリアーズとNBAファイナルで熱戦を繰り広げたのが、“キング”レブロン・ジェームズ率いるクリーブランド・キャバリアーズだ。

【写真を見る】“王子さまのような”ステフィン・カリー、“彫刻のような”アンドレ・イグダーラ、彼らの意外な素顔とは!?

この2チームの他にも、マイケル・ジョーダン時代以来の復権に懸けるシカゴ・ブルズ、2大エースを擁するオクラホマシティ・サンダー、常勝軍団と呼ばれるサンアントニオ・スパーズなど、数々の強豪チームが優勝を懸けた戦いを繰り広げる。

今回、WOWOWのNBA中継でメインキャスターを務める長澤壮太郎を直撃。多くのスター選手にインタビューを行い、アメリカを訪れてチームの取材も行っている長澤に、選手の素顔や現地の様子、さらにはNBA入門者にオススメの観戦の仕方を語ってもらった。

――まずは、このオフに来日した選手について聞かせてください。ファイナルMVPを受賞したアンドレ・イグダーラが8月下旬に来日しましたが、お会いしていかがでしたか?

「単純に、圧倒的な存在感がありました。何も説明がいらないくらい、体格が素晴らしい(笑)。『こんなにキレイな体した人いるんだ』って思うくらいで、彫刻のような体をしているし、バランスも良い。彼は『遺伝だよ(笑)』って謙遜していましたけど(笑)」

――確かに来日時の様子を見たとき、試合中継で見るのとは一味違った体の迫力を感じました。インタビューで印象的な話はありましたか?

「物静かで、ドタバタしないし、周りにも動じない。いろいろなこと受け止めるキャパが大きい人でしたね。『どういう番組なの?』『どういうファンがいるの?』『どういう目的でインタビューするの?』と取材前の短い時間に質問をしてくれて、『こういう番組で、こういう人たちをターゲットにしていて、NBAを広めるためにスーパースターのあなたに話を聞きたいんです』って言うと、『なるほどなるほど』とこちらの意図を汲んでくれて、すごく対応がクレバー。頭の回転が速いんでしょうね。

よく彼らが言うのは『自分をリスペクトしてくれる人は、自分たちもリスペクトする』と。元々すごく落ち着いたタイプで、インタビューでも『球界の中で一番IQが高い選手を目指している』と言っていましたし、実際すごくIQが高い選手なので、僕らの趣旨もすぐに理解してくれましたね」

――続いてはそのチームメイト、9月初旬に来日したステフィン・カリーについて聞かせてください。

「カリーはイグダーラよりも少し若いので、明るくて子供っぽさを残しているのが魅力で、そしてノリが良い。でもチャラけているわけでもなく、実際に会うと品がある。目もキラキラ輝いているし、王子さまみたいです(笑)。

体格的には、日本のバスケ選手と何ら変わらない背格好だと思います。お父さんのデル・カリーもNBAの選手だったので、子供のころから一流のものを見て、体験して、ずっと競技の世界にいたという強みはありますよね。一番いいものを子供のときから見続けているので、最初から目指す照準が“そこ”なんです」

――それはNBA選手に共通している意識なんでしょうか?

「いろんな選手にインタビューをさせてもらうんですけど、どの選手も『このレベルまで達したから次に進もう』と段階を踏むのではなく、その競技の一番高いレベルに合わせて、逆算した努力をしていく。彼らは超人的な動きをする反面、自分の全盛期、理想の動きをできる年数が限られていることを一番よく分かっているんです。

それにプラスして怪我もあるし。どの舞台で自分たちが人生の中のピークを迎えるかっていうことを、すごく考えているので、段階を踏んでいると、間に合わない可能性が高くなると感じているんでしょうね」

――次に、現地での取材について聞かせてください。まずはクリーブランド・キャバリアーズの取材に行かれたんですよね?

「去年の東地区の王者、今季も優勝候補の筆頭ですね。クリープランドは“キャバリアーズの優勝”という街全体の望みが、選手たちの肩に掛かっている。そういう街なので、チームと街の一体感が強かったですね。今回はクリーブランドとシカゴとオクラホマシティーに行きましたが、オクラホマシティーとクリーブランドは大きな街ではないので、チームと街の距離が近い。

クリーブランドのショッピングモールに行くと、みんなキャバリアーズのユニフォームやTシャツを着ていますし、オクラホマシティに行くと全員サンダーのTシャツやユニフォームを着ています(笑)。土日にお洒落して、デートでモールに行って買物しようって時に、選ぶ服がそれ、勝負服がそれなんです(笑)。自分たちの気持ちが一番高ぶるし、格好いいって思う服がそれなので、それくらいチームが普段の生活に密着しているんでしょうね」

――日本でいうと“東京の阪神ファン”のように、地元チーム以外を応援する人はいるんでしょうか?

「いるとは思うんですけど、あんまり大っぴらにしないでしょうね(笑)。敵地の中で1人だけアウェイのユニフォームを着ているような、本当にハートの強い人もいますけど(笑)。アリーナの席に座っただけで、後ろから地元ファンの野次が飛んできますからね。だからこそホームとアウェイで雰囲気が違ってくるし、地元の利と、敵地での不利が出てくる。それがまた観戦の醍醐味で面白いんですよね」

――それではここで、これからNBAを見ようと思っている人、NBAビギナーに『こう見たら面白い!』というアドバイスをお願いします。

「勉強しなくて大丈夫なので、プレーの映像だけ見てくれたら、単純にエンタメとして楽しめると思います。面白映像として見てくれたら楽しいだろうし、それがきっかけで、何でこんな動きが出来るんだろう、何でこんなにシュート入るんだろうって興味を持って、ハマってくれたら嬉しいですね。

僕らはいつも説明不要って思うんですけど、プレーさえ見てくれたら、もの凄い超人技なので、楽しみやすいと思います。ビジュアルきっかけでも良いと思いますし、きっかけは軽い切り口で見てもらうのがベストですね。ルールなんて知らなくて良いですよ。球を籠に入れるだけ、単純にそれを楽しんでくれたら、それで良いと思います(笑)」