27日、米上院軍事委員会の公聴会で証言するカーター国防長官。オバマ政権が南シナ海で中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)内に米艦を進入させたことに関し、艦船派遣を繰り返す考えを示唆した。【AFP=時事】
時事通信社

 【ワシントン時事】カーター米国防長官は27日、オバマ政権が南シナ海で中国が造成した人工島から12カイリ(約22キロ)内に米艦を進入させたことに関し、「最近その領域(南シナ海)で海軍の作戦があった。今後数週間から数カ月のうちにも作戦はあるだろう」と述べ、艦船派遣を繰り返す考えを示唆した。上院軍事委員会の公聴会で証言した。

 長官は「国際法が許すあらゆる場所で、必要があればいつでも、飛行、航行、作戦を行う」と強調した。シュルツ大統領副報道官も27日、記者団に対し「航行の自由作戦は、国際法下で全ての国に保障されている海と空の権利と自由、合法的な使用の保護に役立つ」と主張した。両者とも作戦の詳細については言及を避けた。