韓国が戦闘機(K-FX)開発において、米国から技術移転を拒否されたことについて、中国メディアの中国新聞社は23日、韓国メディアの報道を引用し、韓国国防科学研究所(ADD)は「米国が移転を拒否した4項目の技術のうち、3項目についてすでに自主開発に成功している」と主張した。
記事は、韓国側が開発に成功した3項目の技術のうち「赤外線探索追跡装備(IRST)」と「電子光学標的追跡装備(EO TGP)」の2項目についてはすでに試作品が生産されたとしたほか、1項目は開発自体は終了しているがまだ公開されていないと論じた。
さらに、ADDは韓国企業とともに制作した「IRST」と「EO TGP」の試作品を韓国で開催された防衛産業の展示会に出品したと伝える一方、安全保障の面から試作品は一般向けには公開されず、ごく少数の関係者だけに公開されたと報じた。
続けて、「IRST」はレーダー波を発せずに目標を探知するレーダーであると紹介したほか、「EO TGP」は誘導弾などの制御装置だと紹介した。
また記事は、米国は2015年4月、「IRST」と「EO TGP」を含め、戦闘機の頭脳にあたる4項目の技術を韓国に移転することを拒否していたことを伝える一方、ADDや韓国企業の主張どおりならば「韓国は米国が移転を拒否した4項目の技術のうち3項目を自ら開発し、開発も終了していることを意味する」と報じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ivan Cholakov/123RF.COM。記事の内容には関係ありません)