近年の急激な学力低下の例として、分数の計算ができなかったり、「3+2×5」といったごくごく簡単な計算ができない若者の存在がしばしば話題になるが、ネットで「足し算にも順序がある」という指摘が登場。多く人が衝撃を受けている。
11月17日、あるツイッターユーザーが、子ども向けの問題「くるまが5だいとまっています。9だいくるとなんだいになりますか?」と印刷されているテキストを写した画像を投稿。
「これがかの有名な足し算や掛け算の順番が逆でバツになるってやつか…。最初9+5って書いてたら『あとから9台来たんだから5+9じゃないとダメ』と言われてバツにされたらしい。どうにも納得いかんがここで反抗しても仕方ない」
と添えてツイートした。どうやら問題の「しき」の欄に「9+5」と書いて×をつけられたのち、正解の「5+9」を再記入して改めて○をもらった、ということのようだ。つまり、回答は同じでも、9を先に置いた式は“間違い”だという。
上述のツイッターユーザーが「かの有名な…」と綴っているように、これはかつてネットでひとしきり盛り上がった話題。現在、一部の小学校では、足し算を「合わせていくつ(合併)」「増えるといくつ(増加)」という2つの考え方に分けて教えており、「増加」の場合、「元からあったもの→後から加わったもの」の順番に並べないと不正解になるのだ。
上述の投稿は、ツイッターまとめサイト「Togetter」でまとめられ、ユーザーたちからは、
「足し算は数値同士が合わさること。数式の表記の順番は関係ない。最初はそれでいいと思うんだけど」
と、困惑の声が寄せられている。この指導法の効果は不明だが、子どもに算数を教える機会がある人は、「そのような指導法がある」ということは、頭に片隅に入れておいたほうがよさそうだ。
※当記事は2015年11月21日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。