日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は23日、東京都内で定例会を開き、大相撲九州場所10日目の関脇栃煌山戦で猫だましの奇襲をした横綱白鵬に対し、各委員から「横綱としてふさわしくない」との意見が数多く挙がった。

 横審の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は物議を醸した猫だましに「相撲を楽しんでいる」と一定の理解を示したが、初日から12連勝した後で横綱日馬富士らに3連敗した内容を問題視。「力が入っていない。何が理由でそうなったのか分からない」と苦言を呈した。

 守屋委員長は2年ぶりに優勝した日馬富士を「満身創痍でよく頑張った。称賛に値する」と評価した。