死去した毛利甚八さん
共同通信社

 家庭裁判所の裁判官を主人公にした漫画「家栽の人」の原作者で、フリーライターの毛利甚八(もうり・じんぱち、本名卓哉=たくや)さんが21日午前7時24分、バレット食道がんのため死去した。57歳。長崎県出身。葬儀・告別式は近親者で行った。

 日大芸術学部卒業後、ライターとして活動。1987年から「家栽の人」の原作を担当。植物を愛する裁判官が少年事件に取り組むヒューマンストーリーが人気を集め、テレビドラマにもなった。

 少年法の厳罰化に疑問を投げ掛け、矯正施設だけではなく社会全体で少年の更生を考えるべきだとの立場から発言した。

 昨年7月にバレット食道がんと分かった。