今、グルメマンガが熱い。美味い店を訪ねて食べる系から実際に作る、取り寄せるetc.とテーマも細分化している。となれば、実際に食べてみたくなるのも当然。
作品に応じて店を探すのも一興だが、いろいろな作品を探しながらマンガにちなんだメニューを楽しめる店がある。
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それが、今年6月に渋谷にオープンしたマンガサロン「トリガー」だ。約4000タイトル、1万2000冊のマンガを取り揃え、店内のマンガを自由に読めるのみならず、マンガの知識豊富なコンシェルジュが、リクエストに応じた作品をお勧めしてくれる。
客同士での会話も歓迎だそう。ジャンルや年代を問わず様々な名作が揃っているが、各タイトルとも1~3巻までしか並べないのが基本的なルールだそう。
「限られたスペースに多くの名作を揃えることと、『気に入った本は実際に書店で買ってもらいたい』という思いからですね。このお店をきっかけに、新しい作品に出合っていただけたら嬉しいです」(同店コンシェルジュの兎来栄寿氏)
そして、この店のもう一つの特徴がマンガにちなんだ料理を取り揃えたメニュー。「トキワ荘名物チューダー」(700円)という再現ドリンクもあれば、「上官の食料庫から盗ってきた肉(唐揚げ)」(500円)というネタ的なものもあり、マンガ好きはメニューを見るだけで楽しいはず。「深夜食堂の豚汁定食(豚汁と卵かけご飯)」(600円)などは、マンガの雰囲気さながらの、ホッとする優しい味だ。
「各メニューにちなんだセリフを言いながら飲む方もいらっしゃいます。なおドリンクは裏メニューが600以上あり、シャアが『坊やだからさ』と言いながら飲んだラム酒『ラ・マニー』(1300円)もご用意できます。マンガの必殺技でもキャラクターでも、お伝えいただければご用意いたしますよ」
なお、夜にはマンガ家やマンガ業界関係者などを招いたイベントも行っているが、年明け以降はマンガ飯をテーマにしたイベントも予定中とのこと。そちらも期待したい。
11/24発売の週刊SPA!の特集記事『あの[マンガ飯]を実際に食べてみた』では、昨今流行りの食に纏わるコミック作品から、気になる実在の店をピックアップ。実際の味をリポートしている。また、ユニークな視点でグルメコミック界に殴りこみをかけた「ゴハンスキー」の著者、清野とおる氏による唯一無二の「清野流」グルメコミック発想術も紹介している。 <取材・文/週刊SPA!編集部>