日本の大学、または短大の中には、外国人が創立したものや、創立に関わった学校があります。例えば、ミッション系の学校は外国人が創立に関わっていることが多いですよね。今回は、こうした外国人によって創立・設立された日本の大学を紹介します。
●青山学院大学
「青学」の通称で知られる青山学院大学は、ドーラ・E・スクーンメーカー、ジュリアス・ソーパー、ロバート・S・マクレイがそれぞれに設立した三つの学校が母体となっています。また、青山キャンパスの購入にはアメリカ人宣教師のジョン・F・ガウチャーが多額の私財を投じました。
●立教大学
野球界の伝説的スターである長嶋茂雄さんの母校・立教大学。母体となった「立教学校」は、アメリカ人宣教師のチャニング・ムーア・ウィリアムズが設立したものでした。また、現在の立教女学院中学校・高等学校もチャニング・ムーア・ウィリアムズが設立に関わっています。
●関西学院大学
関西の名門大学の一つである関西学院大学は、1889年にアメリカ人宣教師ウォルター・R・ランバスによって創立された「関西学院」が前身です。ちなみにアメリカのテネシー州には、ランバスの名を冠した「ランバス大学」があったりします。
●関東学院大学
神奈川県にあるミッション系の大学・関東学院大学。この大学の源流は1884年に設立された「横浜バプテスト神学校」です。この学校はアメリカ人宣教師アルバート・アーノルド・ベネットによって設立されたものです。
●明治学院大学
東京都港区にある明治学院大学は、ジェームス・カーティス・ヘボンが1863年に設立した「ヘボン塾」を起源とする大学。そのため、日本最古のキリスト教主義学校とされています。
●上智大学
「上智」「Sophia」の略称で呼ばれる上智大学。かのフランスシスコ・ザビエルが、イエズス会宛てに日本での大学設立を書面で願ったことが上智大学設立のきっかけです。その後、1908年にイエズス会から派遣されたヨゼフ・ダールマン、アンリ・ブシェー、ジェームズ・ロックリフの3人によって1911年に学校法人が設立され、1913年に開校しました。設立まで300年以上もかかったのですね。
●フェリス女学院大学
フェリス女学院大学は、1870年に女性宣教師メアリー・E・キダーがヘボン施療所で女子向けの英語の授業を開始したことが発祥とされています。その後、1875年に校舎が完成。この学校は「フェリス・セミナリー」と名付けられました。
●神戸女学院大学
神戸女学院大学の前身である神戸英和女学校。その起源は、1875年にイライザ・タルカットとジュリア・ダッドレーの2人の女性宣教師によって設立された「女子の寄宿学校」です。
●京都ノートルダム女子大学
京都の名門女子大学の京都ノートルダム女子大学。その起源をひもとくと、1833年にマザーテレジア・ゲルハルディンガーによって開かれたノートルダム教育修道女会にたどり着きます。この修道女会から派遣された4人のシスターによって、1952年にノートルダム女子大学の基礎となるノートルダム女学院中学校が設立されました。
●名古屋学院大学
愛知県名古屋市にある私立大工・名古屋学院大学。その起源となった名古屋英和学校は1887年にフレデリック・C・クラインによって創立された学校です。創立75周年を迎えた1962年の式典で大学設立を宣言しました。
外国人によって創立・設立された日本の大学を紹介しました。こうして見てみると、外国人宣教師が関わった大学ばかりですね。他にも外国人宣教師が設立に関わっている学校は他に幾つもあります。皆さんの通っている学校も、もしかしたらそうなのかもしれませんね。
(中田ボンベ@dcp)