日曜日の午後、オタクとサブカルの聖地「アキバ」は混雑していました。この街のど真ん中で、コスプレ作品の同人誌即売会「コスプレシャス」が開催されました。
競泳水着の女王も参加!「コスプレシャス」の美女フォトギャラリー【写真76枚】
2015年11月15日「Cosprecious コスプレシャス」
コスプレシャスのモットーは「秋葉原という街の雰囲気を最大限に活かしたコスROMイベント」です。
人と人との交流を楽しめるコスプレシャスの魅力をみみずくがレポートします。写真もお楽しみください!
お帰りなさいませオタク様
JR秋葉原駅電気街口を出て中央通りを歩いていると、可愛らしい女の子を発見!
「こちらがコスプレシャスの入り口です」とニッコリ微笑むのはめらみるくさん。来場者が会場入り口を見失わないように、寒い中コスプレ姿で案内係を務めていました。おもてなしがうれしいですね。
というわけで、早速会場へ足を踏み入れると……。
――あ、熱いっ!!
私の体をモワッと包み込む熱気! それもそのはず、人がぎっしり!!
2回目の開催にしてこれだけの人が集まるコスプレシャス。ステキな出会いの予感が……。ワクワクします!!
みんな大好き! 眼鏡っ娘
『ひまりうとあそぼ』ブースには、みんなが大好きな眼鏡っ娘がずらり!
今回は、ひまりさんと猫神りうとさんが「合わせ」で新作ROMを制作。サークル初のグッズとなる眼鏡拭きまで用意しました。ROMの画像がプリントされた眼鏡拭きがキュート!
「私たち、友達同士で仲良しなんです!」とひまりさんはりうとさんをムギュッ! か、可愛過ぎるっ!!
セクシーなお姉さんにFFシリーズのレイヤーさんも!
同人誌から抜け出したドーラーさん
『kurousagi』は、ゲーム原画家・かゆらゆかさんが主宰する同人サークルです。コスプレシャスのカタログは、かゆらさんが表紙絵を描きました。そして、かゆらさんの同人誌から抜け出したのがドーラーの咲玖夜さんです。
「最近はドーラーや着ぐるみも増えてきました。ドーラーたちがもっと身近に感じられるような活動をしていきたいです」
そんな思いを込めて、咲玖夜さんはブロマイドを無料配布していました。ドーラーが大好きな私は、撮影だけでなく、握手までお願いしました。咲玖夜さんの手の感触が忘れられない(笑)。
足フェチ・マスクフェチに捧ぐ
会場の奥へ進んでいくと、マスクを装着したステキなお姉さまを発見!「す、すみ……すみません……」と私はドキドキしながら声をかけました(笑)。
『LOVE&FETISH』は、足や脚、格闘系などのフェチに特化したサークルです。そのディープな世界観は、Mっ気のあるマニア垂涎!
「コスプレは趣味の延長です」と語るのはスージーQさん。ハートマーク入りのマスク、ショーパン、黒ブーツ……フェチ心をくすぐるお姉さまです。そんなスージーQさんを撮影させてもらいました。
「ど、どんな感じで撮影したらよろしいですか?」とどもる私に、「脚を綺麗に撮ってください」とスージーQさん。「で、では……し、失礼しますっ!」と私はローアングルでカメラを構えました。このときの私は、もはやただのエロ親父!(笑)
長くて美しいおみ足には、黒いヒールブーツがよく似合います。これぞ眼福!
ゲームキャラになりきる美女たち
さまざまなコスプレがある中、ゲームのキャラクターになりきる美女たちの姿が目につきました。
『雪見大福丸』のMAMIYAさんは、『ファイナルファンタジー6』(FF6)に登場する魔導戦士ティナの姿をしていました。
「ティナは操り人形みたいなキャラとして登場します。そんな彼女が自我を持つまでを表現しました。新作の写真集はストーリー仕立てなんです」とMAMIYAさん。FFファンにはたまりませんね!
同じくFFシリーズのコスプレで決めていたのはこの方。
『はいか×らびっち』のあきとんさんは、今回、FF7に登場するヴィンセントのコスプレに挑戦しました。
――って、えっ? ヴィンセントって男じゃないの?
何と、あきとんさんは、ヴィンセントを女体化してしまったのです。これはセクシー!
“競泳水着の女王”も参上!
衣装も「痛バック」も作ります
コスプレイヤーさんの中には、衣装を自作してしまう強者もいます。そんな一人が、RPGゲーム『Fate/EXTRA』の赤セイバーに扮する神威ありすさんです。
「衣装屋さんをやっているので、衣装は全て手作りです」というありすさんは、現在「痛バック」を制作中。
ありすさん、服の形をしたバックの画像を見せてくれました。確かにこれは痛い!(笑)
この痛バックはコミケで販売予定なのだとか。皆さんもコミケで同人誌をたくさん買ったら痛バックに入れて持ち運びましょう。周りの注目を集めること間違いなし!!
刀をモチーフにしたアクセサリー
コスプレシャスでは、コスROMだけでなく、関連グッズもゲットできます。
こちらの美しいアクセサリーは、全て刀をモチーフにした作品。制作するのは『審神者美装』。
作家さんが、和風アクセサリーを一つ一つ手作り。
「ガラスのビーズなどを使って作っています。素材を吟味して、つなぎの部分もちゃんと固めているので、壊れにくくて頑丈です」
そんなアクセサリーはコスプレイヤーさんたちに大人気! 売れ行き絶好調でした。
競泳水着の女王は電車も大好き
会場をウロウロしている私に、お友達が声をかけてきました。
「競泳水着の女王・さえさんのところに行った方がいいよ!」
――競泳水着の女王!?ご、ご挨拶に行かねばっ!!
というわけで、『さえめくり』ブースでは、競泳水着に身を包んださえさんがお出迎え。「さえさんは、とても親しみやすいんです」とファンの方が言う通り、さえさんと話していると、時が経つのも忘れてしまいます(営業妨害して申し訳ありませんでした)。
「ぴったりした服が好きなんです。それから、体のラインが出るのも好きですね」と話すさえさんは、水着を約200着持っているとか。正真正銘の水着好き!まさに競泳水着の女王!
今やコスプレ界隈で一大ジャンルとなりつつある競泳水着も、以前は着る人がほとんどいませんでした。「私なんかが着ても……」と考える人たちが多かったそうです。そんな中、さえさんは競泳水着を着てみます。
「もともと競泳水着を着ていたわけではありません。でも、着てみたら面白かったんです!」
こうして、さえさんはブームの先端を行くこととなったのです。さえさんの活動はどんどん広がっていきます。ローカル線を背景に撮影した『鉄道彼女』シリーズは、セクシー要素一切無しのポートレート写真集。これが鉄道ファンの間で大評判!
私も、表紙に心惹かれて『鉄道彼女』を購入しました。ROM購入で個人撮影のサービス付き。さえさんを独り占めできるチャンス! うれし過ぎて、私はひたすらシャッターを切りました!!
男の中の男…イケメンすぎるお兄さまも
カメラマンからコスプレイヤーへ
美女ばかり見てきて疲れませんか? ここらでちょっとイケメン成分でも注入しませんか?(笑)
爽やかなイケメン・うみにょさんはカメラマンとして活動しています。彼の最新作が、天城澪さんがモデルの『IF THE WORLD IS (NOT) PEACEFUL』です。小説『ソードアート・オンライン』の登場人物・アスナに扮した澪さんが光の中で輝きます。
普段は「撮る側」のうみにょさんですが、何と、ご自身もモデルに挑戦!新作『終末の過ごし方』では刀剣男子を演じます。キリッとした雰囲気は、目の前のうみにょさんとは違ったかっこよさ。「撮る側」が「撮られる側」になったときの変化にビックリです!
さて、男の中の男といえばこの人たち。
『自宅警備隊宅外派遣本部N.E.E.T.』がコスプレシャスに出動していました。最近は活動領域が広がって、一般市民との交流も多くなってきたN.E.E.T.の皆さん。しかし、「働かない」という信念(?)は絶対です。よっ、男の中の男!!
超カッコイイお兄さまとの出会い
コスROMイベントでは、思わぬ出会いもあります。
こちらの超カッコイイお兄さまは中野ジョジョさん。彫りの深い顔、筋肉で引き締まったボディ、長身に長い足……全てにおいてパーフェクト! 完璧過ぎて私はビビってしまいました(笑)。
「す、すみません……か、かっこいいので……しゃ、写真を一枚いいですかっ?」
思い切って声をかけて撮影させてもらいました。何故か男性相手にドキドキする私(笑)。
今回、中野ジョジョさんは取材目的で来場しました。11月21日には、コスプレイヤー中心ライブイベント「COSLIVE」にも出演。コスプレ界隈で活躍中の中野ジョジョさんと出会えたことに感謝!
主催者が語る「コスプレシャス」の夢って?
初心者やオタクも楽しめる
最後に、コスプレシャス主宰者さんへインタビューしました。
第2回目となるコスプレシャスは、11月15日に開催されました。この時期に活動しているのは、一年を通してROM活動をするサークルです。そうした少数精鋭のサークルが集まり、熱気が渦巻く「濃い感じ」になりました。
「濃い感じ」とはいえ、コスプレシャスが意識しているのは、「初心者さんが来やすい」雰囲気。そのため、コスプレシャスでは誰でも来られるイベント作りを心がけているそうです。
「初心者の方がビックリして楽しめないイベントでは意味がないし、慣れた方が『同じだよね』と感じるイベントでも意味がないと思っています。そのため、誰もが楽しめる“濃い感じ”を目指してイベント作りをしています」
「小さなコミケ」を目指して
コスプレシャスのカタログでは、最後のページで他のコスROMイベントを紹介しています。「コスROMイベント全体を盛り上げたい」というのがコスプレシャスの方針。「コスプレシャスに来る人が増えることで、コスエクスプレスやコスホリックに行く人も増えるといいなぁ」と主宰さんは語ります。
主宰者さんは、コスプレシャスを秋葉原で開催する理由も話してくれました。
「たとえば、コミケ(コミックマーケット)には、いろんなところにいろんな楽しみがあるじゃないですか? 秋葉原も同じで、いろんなところにいろんな楽しみがあります。だからこそ、コスプレシャスを秋葉原で開催します。参加者の皆さんには、この後も秋葉原に遊びに行ってもらいたいです。コスプレシャスが中心となって、秋葉原全体で小さなコミケを再現できたらと思います」
他のイベントや秋葉原とのコラボも視野に入れたコスプレシャス。誰もが楽しめるコスROMイベントとして、これからの更なる成長が楽しみですね!