【カイロ、モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は23日、イランの首都テヘランを訪問し、最高指導者ハメネイ師と会談した。ロシア国営テレビによると、大統領はハメネイ師との会談冒頭、シリアのアサド大統領の進退について「外部から押し付けるべきではない。シリア国民自身が決める問題だ」と述べた。
会談後、ペスコフ大統領報道官はロシアの記者団に「シリア情勢などを中心に議論した。危機解決について、外国からの押し付けは容認できず、シリア国民自身が決めるほかないという立場で一致した」と明らかにした。会談は1時間半以上続いたという。
ロシア大統領のイラン訪問は2007年以来。今年7月のイラン核問題をめぐる最終合意を受けたロシアの対イラン軍事支援強化なども焦点となった。