ユーロ圏、2600億円融資承認=ギリシャ、大手銀に資本注入へ

 【ブリュッセル時事】ユーロ圏の債務危機対策基金である欧州安定機構(ESM)は23日の理事会で、ギリシャ支援の一環として、20億ユーロ(約2600億円)の融資を実施することを正式承認した。同国が融資の条件となる銀行再建策を法制化したことを評価した。

 融資承認を受けて、ESMは管理している100億ユーロをギリシャの銀行救済基金に移転。ギリシャはこの基金を活用して、年内にも大手銀行への資本注入を実施する見込みだ。

 20億ユーロの融資実行により、8月に合意した最大860億ユーロの支援の初回分260億ユーロのうち、未供与分は10億ユーロのみとなる。ユーロ圏は、10億ユーロについても、条件となる改革の実施が確認されれば早期に供与する方針。