【ロンドン共同】英紙インディペンデントは23日、パリ同時多発テロ後の約1週間で、英国に住むイスラム教徒に対する暴言の報告が、約4倍に急増したとの英政府文書の内容を報じた。

 被害者の多くはスカーフで頭を覆った若い女性で、バスや電車内など公共の場で、若い白人男性から「テロリスト」といった暴言を吐かれたとの例が多い。

 今回判明したのは警察などに相談が寄せられた115件。相談をしなかった人を含めるとさらに多くの被害者がいるとみられる。教育現場ではイスラム教徒の生徒へのいじめも深刻化しているという。