靖国神社(東京都千代田区)敷地内の公衆トイレで爆発音がした事件で、天井裏から見つかった金属パイプの中身を確認したところ、何らかの内容物が詰められていたことが24日、警視庁公安部への取材で分かった。同部は科学捜査研究所で鑑定し、物質を特定する。

 公安部によると、パイプは両端が金属のふたで密閉されており、テープが巻かれていた。パイプの内容物はそれぞれ状態に違いがあった。

 パイプは4本が結束バンドで束ねられ、そのうち1本にはリード線が付いていた。床に散乱した起爆装置とみられるものにも、リード線があった。

 防犯カメラに写っていた黒い服の男は爆発音の約30分前、袋を持っていたが、爆発音の直前の映像では、袋を持っていないようにも見えるという。公安部は事件との関連を慎重に調べている。