PFUは11月25日、個人向けドキュメントスキャナ「ScanSnap iX500/iX100」と連携するクラウドサービス「ScanSnap Cloud」を無料で提供開始した。読み込み時に、PCやスマートフォンを起動する必要なく、スキャンした文書をそのままDropbox、Evernote、Eightなどに自動で振り分け、保存できる。
ScanSnapに搭載したWi-Fi機能でクラウドに接続。スキャンした原稿を、サイズに応じて「レシート」「名刺」「文書」「写真」に自動で分類し、文書はEvernote、名刺はEight、写真はGoogle Photos――などと振り分け、保存する。振り分け先は、11種類のクラウドサービスから事前に設定できる。
原稿からタイトルの文字を抜き出し、日付と組み合わせ、ファイル名を自動生成する機能も搭載。自動サイズ検出、向き補正、白紙ページの削除など、イメージデータの最適化処理もクラウド上で自動で行う。
同社の担当者は、従来のスキャナーは(1)PCやスマホの起動、(2)用紙の仕分け、(3)スキャン、(4)PCやスマホで保存先を選択、(5)ファイルのリネームと、「スキャン前後の操作が煩雑だった」と指摘。原稿をセットし、スキャンするだけの「ワンプッシュ操作」を追求し、クラウドの利便性を向上させるという。
レシートや領収書の電子化といったFintech系のサービスにも注目。「freee」「MFクラウド会計・確定申告」「弥生会計」などの会計ソフトをはじめ、対応するクラウドサービスを拡大していく方針だ。