ハードウェアに何らかの問題が発覚。
LG Watch Urbane 2nd Edition(以下Urbane 2)は、Android Wearとしては初めてセルラー通信が可能になった端末でした。そういう意味で記念すべき端末だったのですが、残念ながらLGは「品質上の問題」があるという理由で、Urbane 2を店頭から回収すると同時に返品の受付も開始しました。また、世界的な発売もキャンセルされてしまいました。
Urbane 2はまずAT&T経由で販売開始され、Verizonでも先週末から取り扱いが始まる予定でした。すでにAT&Tで買った人は払い戻しが受けられ、Verizonでの発売は中止となります。LGからは、今後販売再開するかとか、するならいつかといったことは何も発表されていません。Forbesによれば、LGは「日々の機能に影響するハードウェアの問題」が発覚したと言っていますが、具体的な中身はわからないままです。
セルラー通信可能なスマートウォッチとしては、すでにサムスンのGear S2などもありますが、よりメジャーなプラットフォームであるAndroid Wearが対応したのは大きな前進でした。となると気になるのは、一番普及しているスマートウォッチ、Apple Watchが次にどう出てくるかということです。
セルラー通信が可能になるということは、単体で電話やネットに接続できるようになるということです。今までスマートウォッチはスマートフォンの子機のようなものだったのが、それ自身親機になれるということです。たとえばジョギングのときにはスマートウォッチだけ持っていけばOK、というだけでなく、場合によってはつねにスマートウォッチしか持たない人とか、スマートウォッチが親機でタブレットが子機、みたいな人も出てくるかもしれません。
…と、端末がますます多様化してポジティブなカオスになる未来を妄想していたので、今回の決定はほんとに残念です。が、いずれにせよAndroid Wearはもうセルラー通信に対応しているので、単体でつながる端末が徐々に増えてくると思われ、今後がまたとても楽しみです。
source: 9to5Google、Forbes
Chris Mills-Gizmodo US[原文]
(miho)