衝突沈静化めぐり協議=イスラエル・パレスチナ首脳と会談―米長官

 【エルサレム時事】中東訪問中のケリー米国務長官は24日、エルサレムで、イスラエルのネタニヤフ首相と会談し、イスラエルとパレスチナの最近の衝突沈静化に向けた方策を協議した。会談に先立ち、長官は「イスラエルはテロ行為に対し自衛する権利と義務がある」と確認。ネタニヤフ首相は「テロの猛威が吹き荒れる中で(パレスチナとの)和平はあり得ない」と主張した。

 長官は24日夕、ヨルダン川西岸のパレスチナ自治区ラマラで、アッバス自治政府議長とも会談した。

 10月以降、パレスチナ人によるイスラエル人襲撃事件などが相次ぎ、双方合わせて100人以上が死亡した。

 ケリー長官は10月下旬にも、訪問先のドイツとヨルダンで両首脳と会談。緊張緩和策として、対立のきっかけとなったエルサレム旧市街の聖地に監視カメラを設置することが決まった。しかし、その後も衝突は収まらず、目立った効果は上がっていない。