顔の模様でほかの個体を見分けていることが分かった、淡水魚「プルチャー」(大阪市立大提供)
共同通信社

 アフリカにいる淡水魚の一種は、顔の模様でほかの個体を見分けていることを大阪市立大の幸田正典教授(比較認知科学)のチームが突き止め、25日付の米オンライン科学誌に発表した。

 チームによると、チンパンジー、群れで生活する哺乳類、カラスは顔を見て他個体を識別。魚でも一部の種類で、視覚による識別をしていることが報告されているが、どこを見分けているのかは不明だった。

 アフリカのタンガニーカ湖に生息する淡水魚「プルチャー」は、視覚で他個体を識別する。チームは、えらや目の近くに黒い筋やオレンジ色の点など特徴的な模様があるため、これらの微妙な違いを見ていると考えた。

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