家に誰もいなくても「ただいま」と言った方がいい理由 | ニコニコニュース

家に誰もいなくても「ただいま」と言った方がいい理由
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一人暮らしで、家で待っている人はだれもいない。そんな環境でも、玄関の扉を開けたら、「ただいま」と言ったほうがいいのだろうか。何か心理的に満足感が得られるということはあるのだろうか。自分に声をかけることの効果について、心理学者の内藤誼人先生に聞いた。

■「ただいま」と言おう!

「ぜひ、言ったほうがいいですね。挨拶は人間関係の基本です。挨拶はとても大切なスキルなので、たくさん練習したほうがいいに決まっています。『ただいま』とか『お疲れさま』と絶えず声に出していれば、挨拶がどんどん上手くなっていきます」(内藤先生)

「最近の人は、挨拶ができなくなっている」という年配者の嘆きを耳にすることもある。そんな年配者の声に応えるためにも、家に誰かいるどうかに関わらず、元気に「ただいま」を言いたいところである。

■「ただいま」と言うことの心理的効果

「自分自身に向けて声をかけることを、心理学では、『セルフトーク』といいます。帰宅したとき、『ただいま~。今日も、よく頑張ったよね~』などと自分にねぎらいの言葉をかけてあげましょう。そうすれば、他の人からねぎらいをかけてもらった時と同じように心地よくなれますし、疲れもとれるでしょう。ちなみに自分に声をかける時は、『私はよく頑張った』ではなく、『あなたはよく頑張った』のように、もう一人の自分に向かって話しかけるような感じにしたほうが、効果が高いそうです。これは、イリノイ大学のサンダ・ドルコスが指摘していることなのですが。そういう細かいテクニックも覚えておくといいかもしれませんね」(内藤先生)

何か不安なことがあった時、自分自身に「大丈夫」と言い聞かせたことは、だれしも経験があるだろう。自分自身に話しかけるというのは、普段あまりしないかもしれないが、本当は積極的に自分に話しかけたほうがいいのである。

無言の帰宅をしていた一人暮らしのみなさん、今日から実践してみては?

「『ただいま』って、ちゃんと言っている?」ということで、「教えて!goo」ではみなさんの回答を募集中!

(望月麻咲)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)