ここまで来たか!! 「BL漫画」 思わず二度見しちゃうタイトル6選 | ニコニコニュース

『イケメン坊主 恋して昇天ナンマイダ』(SILVER/フューチャーコミックス)
ダ・ヴィンチニュース

 作品の顔でもある“タイトル”。タイトルの内容次第で、売上が左右されるほど重要な要素だ。じつは、商業ボーイズラブ漫画(以下、BL漫画)のなかには衝撃的、笑撃的なタイトルを持つものが多いのはご存知だろうか? たとえば『王子様はポリバケツに乗って』(夢乃咲実:著、明神翼:イラスト/アスキー・メディアワークス)や『裸族の花嫁』(せら/リブレ出版)など、タイトルだけでは状況もストーリーも想像できないこともしばしば。そこで、BLに興味がなくとも思わず二度見して手にとってしまうかも? な、BL漫画のタイトルを紹介しよう。

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『イケメン坊主 恋して昇天ナンマイダ』(SILVER/フューチャーコミックス)


 罰当たりというかなんというか……サブタイトルがあまりにも秀逸。なんとなくイケメンと恋して昇天するんだろうなと想像できるが、そのストーリーとは? 元ホストの美青年・晃が助けを求めて訪れた山奥の寺院「昇天院」。必死で門戸を叩くと、晃の前に全裸で登場したのは超イケメンの黒髪住職! なんと、この昇天院はゲイ専門の駆け込み寺だったのだ。ゲイ専門の駆け込み寺、そして最初に登場するのはボウズ頭ではなく黒髪の住職……(後々ボウズ頭の住職が登場するのでご安心を)などなど、まさに突っ込みどころ満載の本作。

『チクBINGO★岸和田、乳首異常に感じるってよ』(伊吹アスカ/フューチャーコミックス)


 喧嘩番長として恐れられている硬派なヤンキー岸和田くんには、誰にも知られたくない秘密がある……。と言っても、サブタイトルでネタバレされているように岸和田くんは乳首が異常に敏感な体質なのだ。ひとたび乳首に触れられた瞬間、腰は砕け、乳首も股間もビンビンになってしまうので、彼の日常はハードモード。そんな彼が乳首に左右される受難体質となった秘密は、幼いころの遊び「チクビンゴ」にあるという……。チクビンゴの謎も深まるばかりだが、某大ヒット小説のタイトルを彷彿とさせるサブタイトルもインパクト大。乳首異常に感じるってよ?

『極道のアナ道~フンドシからのぞく可憐な菊門~』(MAM☆RU/BOYS FAN)


 “アナ”への、ただならぬこだわりが感じられるタイトル。ヤクザの車に衝突事故を起こしてしまった主人公のアキは、京極呉服店に拉致されてしまう。死を覚悟したアキの前に現れたのは、損害賠償金として500万円の請求書を携えた呉服店の若旦那・京極征士郎だった(※呉服店でありながら極道でもあるそうです)。当然、そんな大金を用意できるはずもなく、身体で払うことに……。同作の見どころは、サブタイトルにも見受けられる、みだらな“フンドシプレイ”とのこと。ちなみに、第2話の章タイトルは『アニキに捧げる後ろ穴』。よほど可憐な菊門が披露されていることだろう。

『マゾと宅配便』(沙槻/ジュネット)


 主人公の宅配ドライバー・山都の本職は、ゲイAVの縛り師。裏の顔を隠して生活する山都が想いを寄せているのが、男性向け着物店「遥」の若旦那だ。若旦那は、がっしり体型の山都とは正反対の繊細さを持つ美しい青年だ。ある日、着物のモデルになってほしいと言われ、閉店後の遥を訪れた山都が目にしたものとは……。気になるストーリーはさておき、あの有名作をもじったタイトルなのは瞬時にわかる。が、特筆すべきは、表紙に書かれた「おちんこもんだりしたけれど、私はげんきです。」というキャッチコピーだ。もしも両親に送る手紙の一節だとすれば、今すぐ書き直してほしい。

 タイトルに作品のすべてを詰め込むものや有名作品をモジッたものなど、バリエーションに富びまくっているBL漫画のタイトル。また、インパクトが強すぎるタイトルを携えた作品はストーリーにおいても衝撃作が多いようだ。看板に偽りなしとは、BL漫画のことなかもしれない。

文=田中ハルカ