東京都の教育委員会が決めました
「SNS東京ルール」が決まった。
児童・生徒が、ソーシャルメディアなどを通じていじめなどのトラブルや犯罪の被害に遭わないようように、学習への悪影響が及ばないようにと、東京都教育委員会がまとめたものだ。
ルールは次の通り。
(1)一日の利用時間と終了時刻を決めて使おう。
ソーシャルメディアをよく使う人にとっては「何だそんなことか」と思うような内容だが、しかし自衛の基本を踏まえているのも確かだ。TwitterやFacebookがらみの炎上やもめ事を「よく分かっている」人間が、簡潔にまとめたと感じられる。
例えば「自宅でスマホを使わない日をつくろう」。いかにも当たり前という文言だが、「自宅で」というのは結構面白い。登下校や通塾などもあり外では家族と連絡をとりあう必要性を踏まえつつ、帰宅後はソーシャルメディアへ依存しすぎないようたまに冷却期間を置く、というのはアリではないだろうか。大人も参考にできそうだ。だからといってPCやタブレットを使ってしまっては意味がないだろうが。
また東京都教育委員会では、子どもにルールを守るよう求めるだけでなく、教育委員会として何をするかも示している。まず学校の教師が、授業の中でソーシャルメディアでの身の守り方を教えられるよう、モデルとなるカリキュラムを作成する。学校が家庭と連携しながら指導できるよう、補助教材も作成する。
小学生、保護者、教師の三者がいずれも生徒として専門家の話を聴く「親子情報モラル教室」だとか、中学生同士が情報モラルについて話し合って決めたことを「〇〇宣言」として採択する「情報モラルサミット」だとか、さらには高校生が小中学校を訪問して先生役をする「出前講座」など、色々工夫も凝らすようすだ。