<ラブライブ!>紅白初出場のμ’sとは? 「勢い、売り上げ、話題性」で抜てき | ニコニコニュース

「第66回NHK紅白歌合戦」に初出場することが決まった「ラブライブ!」の声優陣によるユニット「μ’s」
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 大みそかに放送される「第66回NHK紅白歌合戦」の出場者が26日発表され、人気アニメ「ラブライブ!」の声優陣によるユニット「μ’s(ミューズ)」が初出場することが決まった。初出場が発表されるやいなや、ツイッターでファンによる熱狂的な祝福のコメントが続々と投稿されるなど盛り上がりを見せている。同局の柴崎哲也チーフプロデューサーは起用理由を「すごい勢い、売り上げ、話題性をひしひしと感じました」と説明しており、その実績が評価されたようだが、ファン以外は「誰?」と思う人もいるかもしれない。「μ’s」の活動を紹介しながら、魅力を解説する。

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 ◇劇場版やCDがヒット 流行語大賞にもノミネート

 「ラブライブ!」は東京都千代田区の伝統校・音ノ木坂学院の統廃合の危機を救うために立ち上がった女子高生のアイドルユニット「μ’s」の活躍と成長を描いた作品。アニメやゲームなどが展開されているメディアミックスプロジェクトで、その始まりは、10年に雑誌「電撃G’s magazine」(KADOKAWA)でスタートした企画だ。13年1月にテレビアニメ1期、14年4月に2期が放送された。

 グループ名の「μ’s」は、英語で“女神”を意味し、架空のアイドルユニットであるのに加え、主人公・高坂穂乃果の声優を務める新田恵海さんら声優陣によるユニットとしても活動している。メンバーは新田さん、南條愛乃さん、内田彩さん、三森すずこさん、飯田里穂さん、Pileさん、楠田亜衣奈さん、久保ユリカさん、徳井青空さんの9人。

 「ラブライブ!」は10年のプロジェクト始動以降、着々とファンを増やし、今年はその人気ぶりがニュースに取り上げられる機会が急増した。6月13日に公開された劇場版アニメ「ラブライブ! The School Idol Movie」(京極尚彦監督)が、公開から150日で観客動員数が200万人、累計興行収入が28億円を突破するなど深夜アニメの劇場版としては異例のヒットを記録した。

 「μ’s」が歌う劇場版の挿入歌「僕たちはひとつの光/Future style」(7月15日発売)が、発売初週で約9万6000枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングに初登場で2位にランクインするなどヒットを記録。さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)など“大箱”でのライブのチケットが争奪戦になるなどライブの人気も抜群だ。さらに、今年流行した言葉を決める「2015 ユーキャン新語・流行語大賞」の候補に同作のファンを意味する“ラブライバー”がノミネートされたことも話題になっている。

 ◇女性人気も NHK番組に何度も登場

 美少女が主人公のアニメは男性ファンばかり……というイメージがあるかもしれないが、「ラブライブ!」は女性ファンが多いのも特徴だ。“ラブライバー”を公言する女優やタレントも現れるなどアニメファン以外の支持も集めている。

 売り上げも人気も抜群ということもあり、「μ’s」は今年、NHKの番組に何度も登場した。教育バラエティー番組「Rの法則」、音楽番組「MUSIC JAPAN」に出演したほか、20日にBSプレミアムで特番「ラブライブ! μ’sスペシャルライブ」が放送。「ラブライブ!」のテレビアニメ第1期が、Eテレで16年1月2日から放送されることも話題だ。NHKの柴崎チーフプロデューサーが起用理由を「すごい勢い、売り上げ、話題性をひしひしと感じました」と話すように、同局が注目してきたことがうかがえる。

 昨年の紅白は歌手で声優の水樹奈々さんが6度目の出場を果たしたほか、「妖怪ウォッチ」の企画コーナーが話題になり、2013年はテレビアニメ「進撃の巨人」のオープニング曲「紅蓮の弓矢」を手がけた音楽ユニット「Linked Horizon」が出演するなどここ数年は、アニソンが存在感を示している。実績が評価され、紅白初出場を決めた「μ’s」も、大みそかにお茶の間にも旋風を巻き起こすかが注目される。

 「第66回NHK紅白歌合戦」のテーマは「ザッツ、日本! ザッツ、紅白!」で、白組司会を「V6」の井ノ原快彦さん、紅組司会を女優の綾瀬はるかさん、総合司会を黒柳徹子さんとNHKの有働由美子アナウンサーが務める。昨年に引き続き、歴代最長タイの午後7時15分〜同11時45分(途中、5分間ニュースで中断)で放送される。