来年1月から運用が始まるマイナンバー。10月から順次通知カードが郵送配布されているものの、自宅に不在で受け取れない人が続出中。ネットには、再配達の手続きの煩雑さを訴える声が噴出している。
12ケタの番号(=マイナンバー)が書かれた通知カードの発送作業は10月23日に始まり、当初の計画では11月中に発送を終える予定だった。しかし、高市早苗総務大臣は11月24日、今回配られる5672万通のうち510万通の配達が12月中にずれ込むとの見通しを発表。最も遅い地域は12月下旬になる見込みだという。
世帯ごとに簡易書留で送られるマイナンバー通知カードは、留守の場合は配達員が持ち帰り、ポストに不在票が入れられる仕組みだ。もちろん平日に届けられることも多いため、会社勤めの人が受け取るのがなかなか難しい。それゆえ、ツイッターを見ると、
「マイナンバーの不在通知来てた」
と、多くの人が不在票を受け取っているが、なかには、
「マイナンバー配達マンって言ってくれれば居留守しなかったのに」
など、みすみす受け取る機会を逸した人も少なくないようだ。
そして不在票を受け取った人は、再配達の手続きをしなくてはいけないが、この煩雑さが不満を呼んでいる。まず、通常の簡易書留とは異なり、マイナンバーの再配達は「翌々日以降」と設定されているため、
「再配達は配達日の翌々日以降しか受け付けないって郵便局やる気あるの?クロネコさんだったらドライバーに電話すればすぐ持ってきてくれるよ?」
といったブーイングがあがっている。さらに、保管期限がわずか1週間しかないため、
「保管期限は配達日から7日。 私のような一人暮らしの勤め人だと、次の土日逃すともう受け取れないぢゃないか」
と、これに対する不満も噴出。また一方では、
「郵便局すごい車と人。 自動預け払い機混んでるかーと思ったら、マイナンバーの不在者通知受け取りが行列してたでござる」
など、郵便局での受け取りを選んだ人で、郵便局もあふれ返っているようだ。
なお上述したように、不在通知を受け取ってからの保管期間は1週間だが、そのあと通知カードは住所のある市区町村に返還され、一定期間(3カ月程度)保管される。しかし、今回配られたのは「番号を通知するカード」で、国民には「個人番号カードの発行」という作業が残されており、まだまだ“マイナンバー狂騒曲”は続くことになりそうだ。
※当記事は2015年11月26日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。