インテルは自社のスティックPC『Intel Compute Stick』の具体的な活用を紹介する記者説明会『TVときどきPC』を東京の二子玉川 蔦屋家電で開催。説明会には同社の執行役員である山本氏のほか、動画ストリーミングサービスを展開するGYAOのサービスマネージャーの間宮氏、日本マイクロソフトの業務執行役員である越川氏が登壇し、スティック型PCの汎用性をアピールしました。
スティックPCは約2万円前後という驚異的な低価格PCということで昨年末から話題ですが、CPUはBay Trail世代のAtomを採用しているためモバイルノートPCやデスクトップPCのような働きは期待できないデバイスです。むしろその性能はスマホに近いとさえ言えます。しかしながら、OSはその他のPCと同じように機能制限のないWindowsを搭載しているため、基本的にはPCができる作業ならすべてできるポテンシャルを秘めています。では、一体どんな作業なら快適にできるのでしょう? そんな疑問に答えるのが今回のイベントの趣旨です。
PCのことを詳しく知っている層にとっては、どんな作業が苦しくてどんな作業ならノートPCなどと変わりなく使えるかは大体の目星がつくと思います。しかし、PCに興味が薄いライトユーザーにとっては未知のモノであり、具体的な活用シーンを思い浮かべるのは難しいというのが実情でしょう。そして、今スティックPCがアプローチしたい層もまさにそんな層なのです。そのため、二子玉川にある蔦屋家電という大変おしゃれなお店(蔦屋家電ウェブサイトの言葉を借りれば「ライフスタイルを買う家電店」だそうです)でアピールしているというわけですね。
説明会ではGYAO!やHuluといった動画ストリーミングサービスはもちろん、OfficeソフトのPowerPointなどもスティックPCではきちんと動作するとアピール。動画ストリーミングはスマホでも楽しめますが、リビングの大きな画面でWindowsならではの不自由のないUIでより快適に楽しめるというのは、やはりPCならではのメリットです。特に家族でわいわい楽しめる点が印象的でした。個人的にはMiracastなどを利用してスマホから無線で画面をテレビに飛ばすのもアリだと思いますが、プライベートなデバイスなのでうっかりひやっとする画面を見られる可能性も考慮すると、リビングにある家族共用の“誰でもPC”としてスティックPCを使うほうが安心感高めです。