視聴率の低下に赤字決算と、良いところが何ひとつないと言われるフジテレビ。そんなフジテレビが特殊な能力を使って業績不振の原因を探っているとの情報をキャッチした。
果たしてフジテレビで何が起こっているのか、関係者に取材を行った。
「恥ずかしいので本当は話すのも嫌なんですが、先日、上層部の人間が風水師や霊媒師を本社に呼んで、業績不振の原因を探してもらうという暴挙に出たんです。『視聴率の悪い原因が本社のどこかにあるんじゃないか』と、ある役員が言い出して、高いお金を払って来てもらったわけです」(フジテレビ関係者)
風水師に霊媒師とはすごい組み合わせだが、この取り組みに対して社員からは批判の声があがっているという。
「たしかに視聴率の不振は事実です。しかし、だからと言って占い師みたいな人たちを呼んで、答えを探ろうというやり方には溜め息も漏れています。番組内容を見直すなど、現場は一生懸命に取り組んでいる中、『上層部は何を考えているんだ』と怒りの声もあがっています。普段、番組内でこういう人たちを取り上げているので全否定したくないですが、さすがに今、この状況で呼ぶべき人じゃないでしょう」(同)
関係者同様に特殊な能力や知識を持った人間を否定するつもりはないが、今の状況を考えれば社員から溜め息が漏れるのは当然かもしれない。だが、このような人物たちを呼んで成果はあったのであろうか。
「聞くところによると社内中に生霊や悪霊がとり憑いているとかで、除霊してもらったそうです。また、フジは社員のデスクを置くスペースが不足しているため、連絡通路にも壁を作ってデスクを配置しているんですが、これが運気を下げていると言われたそうです。これだけで、一説には500万円とも言われるギャラを払ったそうです」(同)
この関係者によれば、フジテレビはコンプライアンス対策室やインターネットメディアとの提携によるセクションなど、本社建設の設計時には想定していなかった部署があとからできたため、社員の座る場所が不足しており、本社中央の連絡通路などにもデスクを置くことになったそうだ。このような状況を改善したほうが良いというアドバイスは理解できる気もするが、ギャラが500万円ともなれば社員が激怒するのも仕方ない。
「視聴率を取りたいのはたしかですが、赤字だと言われている今、こんなお金の使い方をして何になるんでしょうか。除霊したり風水のアドバイスで数字が取れるたりするくらいならいくらでも払うべきですが、その成果も見えないです。こんなことにお金を使うぐらいなら、制作費が削られて悲鳴をあげている現場にまわしてほしいですよ」(同)
たしかに使うべきところは別にあり、さらに視聴率が取れない理由はもっと他の部分にあるはずだ。また、いくら除霊をしたところで、社員がこのような思いを抱えているのでは、社内にまた新たな良くない霊が生まれるような気がするのは筆者だけであろうか。
果たしてフジテレビに明るい未来はあるのだろうか。
(文=吉沢ひかる)
※イメージ画像:「Thinkstock」より