田んぼの稲穂
共同通信社

 農林水産省が27日発表した2015年の「農林業センサス」(速報値)によると、農業就業人口は209万人で、10年の前回調査に比べて51万6千人減少し、200万人割れに迫った。同じ定義で調査を始めた1985年と比較すると30年間で6割程度減ったことになる。平均年齢は0・5歳上昇して66・3歳。高齢化で農業をやめる人が多いのが原因だ。

 環太平洋連携協定(TPP)の大筋合意で、安い農産物が流入する可能性がある。このままでは就業者数の減少に歯止めがかからず、農業分野はさらに弱体化する恐れがある。