北海道警森署の警察官が、交通違反の事実がない人に対する違反切符を捏造(ねつぞう)したとして、道警は27日、虚偽有印公文書作成容疑などで、同署地域課の巡査長斉藤正樹容疑者(28)を逮捕した。道警によると、容疑を認めており、切符の捏造は数十回に上るとみて調べる。

 逮捕容疑は7〜9月、交通違反の事実がないのに、シートベルトの装着義務違反があったとする違反切符を2通作成するなどした疑い。

 監察官室によると、斉藤容疑者は「事件、事故がないので、交通検挙をしなければ格好が付かないと思った」と話しているという。身に覚えのない違反者講習の通知を受けた人が警察に届け出て、発覚した。