26日、モスクワで閣議に臨むロシアのメドベージェフ首相(ロイター=共同)
共同通信社

 【モスクワ、カイロ共同】ロシアのメドベージェフ首相は26日、ロシア軍機を撃墜したトルコに対し、包括的な経済制裁を発動する方針を表明した。トルコ企業のロシアでの活動禁止や両国間の民間航空便の制限、食品輸入規制などを検討。数日中にプーチン大統領の承認を得て導入する見通しだ。

 プーチン氏は26日、ロシア機のトルコ領空侵犯を重ねて否定し、トルコの責任を強調した上で謝罪と補償を要求した。これに対し、トルコのエルドアン大統領は米CNNテレビに「われわれの領空を侵犯したものこそ、謝罪する必要がある」と反発した。両国の緊張は高まっている。