俳優の田中圭が28日、都内で行われた主演作『劇場版 びったれ!!!』初日舞台あいさつに出席し、“娘”のツンデレぶりにショックを受けた。
先日行われた同映画のイベントでは、娘役の岩崎未来と本当の親子のような仲むつまじい様子を見せていた田中は、この日も優しい目で岩崎を見つめる。しかし、岩崎はMCから田中の印象を聞かれ、ニコニコしながらも9秒間無言……。前イベントで弾んだトークは夢だったのか、まるでツンデレ女のような態度の変わりように、たまりかねた田中は思わず「ウソだろ!?」と驚がく。そして、諦めきれない田中は「楽しかった？」と誘導質問し、岩崎から「うん」と返事をもらうと、ようやく納得の表情を浮かべた。
本作は、田島隆と高橋昌大のコミックを基にしたテレビドラマの劇場版。元極道、シングルファーザー、司法書士という三つの顔を持つ伊武努（田中）が、理不尽な状況に追い込まれた庶民を助けるべく奮闘する姿を描く。
人柄も、これまで演じた役柄も穏和なイメージがある田中は、「平和ボケしている顔しているじゃないですか？」と自身について話すと、「だから、どうしたら元伝説の極道に見えるかというのはドラマのときの課題の一つでした。衣装や髪型を変えても説得力がなかなか出せないので、真剣に悩みながら作りました」と振り返る。そんな努力の甲斐あって、極道の顔もさまになった田中。劇中のケンカシーンでは、「伊武が強くて容赦がないというのが、ヤクザ時代の伊武をほうふつさせられるシーンになったのでホッとしました」と胸をなでおろした。
この日は、共演の森カンナと金田敬監督も出席。田中いわく、「緊張というよりソワソワ。学生のときの修学旅行の前日のよう」という本作の初日を祝福した。（取材・文：鶴見菜美子）
『劇場版 びったれ!!!』は全国公開中