産科施設で銃撃戦=警官ら3人死亡、9人負傷―米西部
【ニューヨーク時事】米西部コロラド州コロラドスプリングズの産科医療施設で27日、男が発砲し、駆け付けた警官と銃撃戦になった。CNNテレビなどによると、警官1人と民間人2人の計3人が死亡し、9人が負傷。男は約5時間後に施設内で取り押さえられた。
負傷したのは警官5人と民間人4人。患者や医療スタッフらは銃撃戦の間、テーブルの下などに身を隠した。
銃撃戦が起きた施設は、妊娠中絶を含む産科医療サービスを提供する「プランド・ペアレントフッド」が運営し、米各地に関連施設がある。テレビ映像には、身柄を拘束された白人とみられる容疑者の姿が映し出された。
男の身元や動機は不明だが、ロイター通信によれば、この施設は妊娠中絶反対派による抗議行動にたびたびさらされ、最近、現在の場所に移転した。米国では中絶を行う施設に対する暴力行為が後を絶たず、昨年だけで器物損壊が12件発生したほか、患者の来院妨害、不法侵入、放火、脅迫などが起きている。