11月28日にNintendo 3DS用ソフト「モンスターハンタークロス」(以下MHX)が発売されました。
ナンバリングタイトルではないため、従来のモンハンとはどう違うか気になっている人も多いかもしれません。少し遊んでみたところ、細かな部分が改善されている、従来より快適なモンハンでした。
なお、基本的な部分はモンスターハンター4シリーズを踏襲しているため、以前のレビューもあわせて参照してください。
モンスターハンターシリーズの醍醐味でもあり、少しストレスが溜まりやすいのが採取行動です。倒した敵やフィールド上のマーカーのそばに行くと「?」アイコンが表示され、Aボタンを押すと剥ぎ取り等を行います。
行動に入ると元の姿勢に戻るまで操作不能になるため、立った状態で複数回行うと、しゃがんで剥ぎ取り→終わったら立ち上がる→再度Aボタン→しゃがんで剥ぎ取り→終わったら立ち上がる……と、やります。立ち上がるモーションが余分になるため、事前にしゃがんでから剥ぎ取りをするテクニックもあります(ゲーム後半では必須になることが多い)。
こうやって素材を集めていくのがゲームの主目的のひとつですが、少し面倒なのも事実。Aボタン押しっぱなしでしゃがみっぱなしで採取し続けるようになったというのは大きな進化と言えるのです!
次に、そうやって集めたアイテムをクエスト中に預けることができるようになった点が挙げられます。
アイテムには持てる限度があったため、クエスト中に溢れてしまった分は泣く泣く捨てるしかありませんでした。MHXではキャンプ地でアイテムを1回だけ預けることができるようになっています。預けたアイテムはクエスト終了後にアイテムボックスに送られます。
この2点だけでも、だいぶ快適度が上がりました。さらに、チャットの定型文が増えている(18個から24個へ)のもうれしいポイントでした。
個人的に面白かったのは、エリアルスタイルです。前方回避が小ジャンプを伴ったものになり、さらにモンスターや仲間、樽などを踏み台にして高く跳べます。高く跳んでいる間に攻撃することができ、大型モンスターの背中にヒットするとそのまま相手の上に乗って攻撃できます。
相手の上に乗るには、今までは段差を利用するしかありませんでした。唯一自力でジャンプできたのが操虫棍だったのですが、これからは他の武器でもジャンプ攻撃できます。ジャンプ中には相手の方向にレバーを入れて攻撃しましょう。
村クエストのニャンター訓練は、一度は受けておいた方がいいでしょう。というのも、簡単なチュートリアルで、クリアすると回復薬、こんがり肉、はちみつという、クエストに欠かせない基礎的なアイテムが報酬でもらえるからです。特にMHXの序盤でははちみつが手に入りにくい(まだ探索が不十分だからの可能性はあります)ため、ここである程度の数を揃えるのも悪くありません。
体験版では、きちんと育てていればニャンターで強敵ナルガクルガを倒すことができました。もしかしたら、ハンターそっちのけでニャンターだけでもクリアまでゲームすることができるのかもしれません。
一部では処理落ちするという報告も出ていますが、今回試したのがNew 3DSLLだったせいか、処理落ちはほとんど感じられませんでした。ただし、画像は少し粗めです。
ちなみにMHXに合わせて3DS本体を買おうとしているのなら、New 3DSがオススメです。拡張パッド扱いとなり、Cスティックでカメラを動かせるからです。タッチパッド上の仮想十字キーだと操作しにくかったという人は、New 3DSもしくはNew 3DSLLで遊ぶといいでしょう。
もちろんこれは、新しいモンハンを遊び始めたという高揚感から小さい不満が見えていないだけかもしれません。遊んでいるうちに不満点が出てくるかもしれませんが、そのときにはまたレビューしたいと思います。