NHK仙台放送局が展開する復興応援キャンペーン「大好き♡東北」が、「つくろう!子どもの未来」の取り組みとして、2分間の短編アニメーション「想いのかけら」を制作した。
「想いのかけら」は、仮設住宅で父親と二人暮らしをする中学生の女の子・佐藤陽菜が、周囲の人々や、母の思い出に支えられながらフィギュアスケートの練習に励む姿を、東北の美しい風景とともに描く作品。
アニメーション制作は、被災地の復興への貢献を目的とし、4月に福島県三春町に設立されたアニメ制作会社「福島ガイナックス」が担当。同社代表取締役で、福島市出身の浅尾芳宣が監督を務めた。出演者も被災地域の出身者で固められており、「うしおととら」で知られる佐藤陽菜役の安野希世乃、「ユリ熊嵐」にも出演した、陽菜の母役の荒川美穂は、ともに宮城県が故郷。
浅尾は「まもなく震災から5年。震災でたくさんの方が犠牲になった事実を受け止めながら、その人たちのためにも前に進もうという『想い』をアニメで表現しようと思いました」と制作の同機を話している。
同作は、11月27日から29日にかけて開催される2015NHK杯フィギュアにあわせて、11月27日にテレビ放送された。12月5日17時58分からはNHK総合、12月6日23時45分からはBS1で再放送予定。本編映像は公式ホームページでも視聴できる。そのほか、公式ホームページでは、浅尾へのインタビューを掲載しており、メイキング映像も公開予定。