28日午前3時25分ごろ、名古屋市中区三の丸の愛知県庁本庁舎6階のコピー室で紙が燃えていると、県職員から119番があり、職員らが消火器などで消し止めた。1938年に建てられた本庁舎は国の重要文化財。1階廊下でも紙が燃えた跡が見つかり、県警中署は何者かが火を付けたとみて捜査している。

 消防によると、コピー室では紙3束が燃えて煙が充満し、消防車など14台が出動した。一方、1階廊下では同午前2時ごろ、積んであったチラシが焦げているのを、巡回中の警備員が発見。その前に巡回した27日午後11時以降に燃やされたもようだ。

 県庁本庁舎は鉄骨鉄筋コンクリート造りの7階建て。タイル張りの西洋的な建物に城郭天守のような屋根が載ったデザインで、昨年12月に重要文化財に指定された。