リーガ・エスパニョーラ第13節が29日に行われ、MF乾貴士が所属するエイバルとレアル・マドリードが対戦した。乾は左MFで4試合ぶりに先発出場している。
現在6位のエイバルは、前節のビジャレアル戦を1-1で引き分けた。3連勝とはならなかったが、3試合負けなしが続いている。一方のレアル・マドリードは前節、バルセロナとの“クラシコ”に敗れて3位に後退。ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節のシャフタール戦でフランス代表DFラファエル・ヴァランが負傷し、最終ラインが危機的状態にあるが、上位から離されないためにも勝ち点3が求められる。
この試合で最初にチャンスを作ったのはレアル・マドリード。15分、後方からのロングボールが送られると、エリア手前でこれを受けたクリスティアーノ・ロナウドがワントラップから右足シュート。しかし、ここはタイミングよく飛び出したGKアシエル・リエスゴがなんとか弾き返す。こぼれ球をマテオ・コヴァチッチが右足で狙ったが、ボールは枠上に外れてしまった。
続く18分、左サイドでボールを受けたダニーロが、中央に切り込み右足シュートを放ったが、ここはGKリエスゴがなんとかキャッチ。レアル・マドリードに得点を許さない。
ホームのエイバルも機を見て相手ゴールに迫る。19分、ゴール手前でアドリアン・ゴンサレスからパスを受けた乾が右足シュートを放った。しかし、ここは相手DFに当ってコースが甘くなり、GKケイロル・ナバスがしっかりとキャッチした。
このままスコアレスで前半が終わるかと思われたが、レアル・マドリードが地力の差を見せる。43分、左CKを獲得すると、ショートコーナーからルカ・モドリッチがクロスを入れる。これをニアのギャレス・ベイルが頭で合わせ、ゴール右に流し込んだ。このまま1-0でレアル・マドリードがリードして前半が終わる。
後半の立ち上がりから、エイバルも反撃に出る。58分、右サイドから乾がアーリークロスを入れると、ニアに飛び込んだセルジ・エンリクがヘディングシュート。しかし、ここはわずかに枠を捉えきれなかった。
レアル・マドリードは65分にハメス・ロドリゲスを下げ、ルーカス・バスケスを投入した。一方、エイバルは70分にA・ゴンサレスを下げてシモーネ・ヴェルディをピッチに送り込んだ。
追加点がほしいレアル・マドリードにビッグチャンス。72分、右サイドのL・バスケスがスルーパスを送ると、最終ラインの裏に抜けだしたC・ロナウドがGKと一対一になる。C・ロナウドはエリア内右から右足シュートを放ったが、ここは枠の右に外してしまった。
78分、エイバルは相手DFのクリアボールを拾った乾がダイレクトボレーを狙ったが、ここは惜しくも枠の右に外れてしまった。
エイバルはここまでなんとか守ってきたが、大きな2点目を入れられてしまう。82分、右サイドからL・バスケスがドリブルを仕掛けると、エリア内でダニエル・ガルシアと交錯する。微妙な判定だったが、主審はレアル・マドリードにPKを与えた。これをキッカーのC・ロナウドがきっちりとゴール中央に決め、リードを2点に広げた。
エイバルは85分にサウール・ベルホンとS・エンリクを下げ、イゼット・ハイロヴィッチとミケル・アルアバレナを投入し、1点を返しに出る。しかし、このままスコアは動かず、2-0でレアル・マドリードがエイバルを下した。レアル・マドリードは連敗を止め、3試合ぶりの勝利。一方、エイバルにとっては4試合ぶりの敗戦となった。
次節、エイバルは敵地でレアル・ソシエダと、レアル・マドリードはホームでヘタフェと対戦する。
【スコア】
【得点者】