2010年に歌手を引退し、現在はペットライフアドバイザーとして活躍する垣内りか(35、旧芸名:愛内里菜)が28日、都内でトークライブイベント『R-box vol. 1&vol.2』を開催し、5年ぶりに約100人のファンの前で歌声を披露した。「また少しずつ歌いながら、ペットのことも語りながら再スタートを切ろうと思うので、これからも応援よろしくお願いします」と歌手活動再開を宣言した。
垣内は2000年にシングル「Close TO Your Heart」でデビュー。翌年、アルバム『Be Happy』がオリコンランキング3位を記録するなど活躍。03年にはNHK紅白歌合戦にも出場したが、10年7月に甲状腺に病気を患って引退。現在はドッグリフレクソロジスト、愛護動物取扱管理士、ドッグヨガトレーナーの資格を持ち、ドッグブランド『Bon Bon Copine』のプロデューサーを務めている。
再びマイクを握ることとなった経緯について垣内は「『また歌いたい』と思えるようになったのにも5年間、引退してから別の道を歩むことになった私をファンのみんなが背中を押し続けてくれて、いろんなところにコメントをくれたから」と感謝。「『また歌って』という声に歌ってみたいという気持ちにさせてもらった」としみじみと語った。
病状については「だいぶ落ち着いてきました」と報告。今後は「ペットのこともやらせていただいているので、ペット連れのライブやペットに関連したミュージック、私らしい作品づくりをしていきたい」と目を輝かせた。
イベントでは約2時間で「First Love」(宇多田ヒカル)や「ギブス」(椎名林檎)などカバー全12曲を、ピアノ伴奏にあわせてしっとりと聴かせた。垣内がステージから降り、ファン一人一人に語りかけるように会場を歌いながら練り歩くと思わず、号泣するファンも多くみられた。
9月にはテレビ東京『THEカラオケ★バトルスペシャル』で5年ぶりにテレビで歌唱。こちらでもまったく衰えることのない歌唱力で決勝戦まで進出を果たしたが「練習の方が数字が良かった」と心残りな様子。番組を通して「度胸がついた」と変化も生まれたようで「来年とかもしかしたらまた出ちゃうかも?」と期待に胸を踊らせていた。