そのたたずまい、まるで工芸品。
美しいプロダクトには職人の魂が宿るなんていいますが、まさにこのことなのかもしれません。上のエレガントな自転車は、カスタムチョッパーのような美しい造形をみせる電動自転車の「ARCHONT electro」です。
この自転車を制作したのは、セルビアのベオグラードに拠点を構えるOno Bikesというメーカーです。車両は1台ごとのハンドメイドで、フレームやフォークは美しいステンレスでできています。またその優雅なデザインのためか、全長はM、L、XLの3モデルで2.6~3m、重量55kgと重量級な自転車です。
駆動部分としては後輪に7kWのハブモーターを搭載し、最高時速は80km/hとかなり速め。20Ahのバッテリーを搭載し、最大巡航距離は99kmとなっています。もちろん自力で漕げば、もっと遠くまで行けるはず…ですが、55kgの車両重量を考えるとあまり現実的でないかもしれません。ただバックギアも付いているので、バッテリーさえ持てば取り扱いには苦労しないでしょう。
ARCHONT electroはオールドルックなスタイルとは裏腹に、スマートフォンとの連携機能も搭載予定。スマートフォンのアプリでは自転車のバッテリー残量やスピード、また盗難防止機能も提供される予定です。
コンポーネントにはシュルンプのトランスミッションやシマノのディスクブレーキを採用。手抜かりはありません。
さて、気になる価格ですが…事前予約の最低価格が6,666ユーロ(約87万円)、市販価格は9,999ユーロ(約130万円)となっています。いいバイクが買えちゃいますね…。ただ、足で漕ぐ非電動タイプの「ARCHONT」も1,999ユーロ(約26万円)で販売されるので、案外そちらも狙い目かもしれません。
(塚本直樹)