突然起きた道路のトランスフォーメーションに、専門家も首をひねる | ニコニコニュース

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地球のうごめきか、地底のモンスターか?

カリフォルニア州サンタクララの、 Vasquez Canyon Roadというこの道路。平坦だった道が、ある日突むくむくと動き形を変え始め、わずか2、3時間でこんなに感じに豹変。聞いたこともない怪現象に、地質学者も困惑気味です。

CBSロサンゼルスの報道によると、この現象は11月19日に突然始まったそう。この道を走っていたバイカーが、カリフォルニア高速パトロールに第一報を入れました。道のトランスフォーメーションは止まらず、3日後には、道に沿ってなんと200フィート(60メートル)もの範囲に被害が及んでいました。でこぼこは高いところでは15フィート(4.6メートル)で、傾斜角度が緩やかな所、急な所まちまち。まるで生きているみたいですね。

この見事なトランスフォーメーション、アメリカでは多くのメディアに取り上げられ、様々な見解が飛び交っています。

The Santa Clara Valley Newsによると、地震が原因だという人もいれば、映画「トレマーズ」に出てくるみたいな、地底に住む巨大なヘビ型モンスターの仕業だ!!という人も。

おかしなことに、原因は地学的な現象でもなければ、地震でも、雷雨でもないんです(だからと言って、地底モンスターや地底人の仕業でもないみたいですが)。そして何より、たったの2、3時間で道の様子がすっかり変わってしまったことが何とも不気味。

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#UPDATE: Vasquez Canyon Rd still rising. Road now closed between Lost Creek Rd & Vasquez Way https://t.co/gcHQaXtLJI pic.twitter.com/LjadTSgJeE

— LA Co Public Works (@LAPublicWorks) 2015, 11月 20
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ビフォーアフターを見れば違いは明らか

学生を連れて現場を訪れた、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のJeremy Boyce教授は、CBSニュースにこう語っています。

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現象を地底学的に考察するとき、何百万年、何億年という長い時間をかけて、何が起きたのかを考えるのが普通です。数時間という短い時間で起きた変化を自分の目で見るのは、地学的変化は長い時間をかけて起きるものだという既成概念を取り払う良い機会ですね。
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地質学者のDave Petley氏は、原因は非常に急激な地滑りだと、アメリカ地球物理学連合(AGU)のブログで指摘しています。といって、はっきりとした論証は無いみたいですが。

ロサンゼルス郡公共事業部のスポークスマンは、この現象を「ありえないくらいのスケールの土の動き」であると言及し、もはや道は「破滅的な状況」であると語りました。…でも、「土の動き」にしてはちょっとおかしいですよ。異変が起きたのは道路の下だけで、ほかの部分に動きはないのです。土が道路を運び去ってしまうというならわかるのですが。

ちなみに道路には数年前から割れ目があったのですが、こんな現象につながるようなものではありません。

College of the Canyonsの地学教授は、「ひどい破壊現象だ。何らかの液体が岩に侵食して起きたのかもしれない」と言います。侵食した水が潤滑油の役割をして、表面のカーブに沿って、道路の下の地面を動かしたのではないか、と。

…とこのように、専門家たちの間でも意見が割れてますね。

事故後の現場の様子をドローンでとらえた動画が、Youtubeで公開されています。

上空からの映像なので、盛り上がった部分の高さはちょっとわかりにくいかもしれませんが、確かに道の下を巨大ヘビが通ったみたいにうねうねしていますね。

このVasquez Canyon Road の問題の部分は言うまでもなく現在閉鎖中。地質学者は調査を続けています。調査の結果、地底人の仕業でした!なんてことにはならないと思いますが。

Source: CBS NewsCBS Los AngelesAGU Landslide BlogSanta Clarita Valley Signal
George Dvorsky - Gizmodo US[原文
(Aska T.)


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