広島県福山市は1日、同市御幸町の介護事業所「グループホームかざぐるま」で4月以降、施設管理者だった30代の元男性職員が、認知症の80代男性にプロレス技の「4の字固め」をかけるなどの虐待をしていたと発表した。

 市は介護保険法に基づき、運営会社「リブネット」(同市)に対し、1日から半年間、新規利用者の受け入れを停止するよう行政処分をした。元男性職員は市の調査後、退職した。

 市によると、「かざぐるま」は認知症対応型介護事業所で、高齢者26人が入居。元男性職員は複数回、プロレス技をかけていたといい、「入居者が動き回るのをやめず、ストレスからやった」と話している。