政府が検討している低所得の年金受給者を対象とした3万円の給付の実施案が1日分かった。対象者は計約1250万人で、65歳以上の高齢者世帯約1100万人に加え、65歳未満でも障害基礎年金や遺族基礎年金を受給している約150万人も対象とする。いずれも住民税非課税世帯が条件で、2015年度補正予算案と16年度当初予算案に計3900億円程度を計上する。

 給付金は、消費税が17年4月に10%に引き上げられる際の低所得の年金受給者向け給付を前倒しし、民間消費を下支えするのが狙い。来年4月以降に一時金で配るが、来夏予定の参院選を意識したばらまきとの批判も出そうだ。

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