千葉、術後8人死亡も報告書なし 市立海浜病院、対応に遅れ
千葉市美浜区の市立海浜病院の心臓血管外科で、4~6月に心臓や大動脈などの手術を受けた患者8人が、手術翌日から1カ月半後に相次いで死亡した問題で、医師らが死亡経緯などの報告書を全く作成していなかったことが1日、病院への取材で分かった。院内で情報共有ができず、検証やその後の手術の中止といった対応が遅れた。
関係者によると、8人は合併症による死亡とされた。病院の内規は合併症の場合、後に問題となる可能性が予測される時には報告書を提出するよう定めているが、医師らは「問題にはならない」と判断していたという。
病院は7月以降、心臓血管外科の手術を全て中止している。