先日、「教えて!gooウォッチ」では「男も女も幸せになれない『男女平等』って」という記事をリリースした。男性と同じ給与をもらって仕事をする女性が増えている中で、女性の社会進出によって男性の給料が増えないのではないか。その影響で晩婚化が進んでいる、と疑問視する声も少なくない。元記事ではこうした疑問を持つ女性に対して、掲示板に寄せられた意見を交えてご紹介した。
これについて提供先のニコニコニュースで約1630にも及ぶコメントで議論が盛り上がっているのを発見。男性と同じように仕事をしたいと考える女性がいる一方で、専業主婦としての生き方を臨む女性もまだまだ多いという。働き方に男女平等を求めた結果、現代の男女に生まれたメリット、デメリットはどんなものがあるのか。ニコニコニュースのユーザーの意見をピックアップしながらご紹介したい。
■女性の選択肢が増えた
まずはメリットから覗いてみよう。
「とりあえず結婚して男に養ってもらうしか生きる術のなかった時代よりかは幸せになったと思う。周囲に適当な男性がいなければ(中略)独身を貫くより他ないから仕事は必要よ」(怪盗ナス面相さん)
「私は外で働きたいと思う側だなぁ。もちろん子育ての大切さは頭では理解してるけど、家と近所のコミュニティ以外に労働っていう形を通じて社会と広く関わりを持ちたいと思う」(HANAさん)
頭にフッと浮かぶのは、女性も生きる術を持ったという変化ではないだろうか。家庭に入ることが当たり前だった時代に比べて、今は女性も社会に進出していける可能性がある。人によってはしたい仕事をとことん追求できることに、喜びを感じる女性も少なくないだろう。
これは「少なくとも昔に比べれば、性に関係なく自分らしく生きようとする事ができる、という意味では平等に近づいてはいると思う」(シュガーLさん)、「日本では選択次第で人生変えられる。男女平等って、女にも選択肢が与えられるようになったって事だと思うよ」(Ahanonさん)という意見がまさにそうだろう。
■社会システムに及ぶ問題とは?
では一方のデメリットについてはどうだろうか。
「正規雇用の女性の退社人数が減ったら、その分正規雇用の男も減るよな。雇用を増やしたとしても仕事が増えてないから全体の給与減らすしかない」(JJさん)
男性不況という言葉を聞いたことはないだろうか。本来男性の仕事とされていた製造業、建設業の雇用者が減少、また非正規雇用者が増えたことで、男性の働き場が減ってしまったという事態である。
これはあくまでも一例ではあるが、男性と同じように給与を貰って働く女性が増える一方で、男性の給与が低下し未婚率が上昇という、社会問題に絡んでいる可能性はあるかもしれない。
こうした問題を考慮して「男が稼げなくなってきてるから女も家庭に専念できなくなっただけ」(風化した鎌足さん)と指摘する意見も。
ほかにも「旦那が稼いで奥さんは専業主婦で家事や子育てに専念ってのは確かに合理的だと思うよ。ただ、価値観の多様化でそれを望まん人も多くなっただけ」(茶沢山さん)と、男女のライフスタイルの変化を指摘する意見も見られた。
働き方に男女平等を求めるのではれば「男性が専業主夫をやったっていいのでは?」という意見もあれば、「今でも専業主婦になりたい女性も多い」と指摘する意見も。
柚木深つばさ(Yukimi Tsubasa)