突然ですが、清涼飲料水を普段からどのくらい飲んでいますか? 「ああ、のど渇いたな~」「なんか甘いものを口にしたい……」と思ったとき、普通に飲んでいますよね?
全国清涼飲料工業会の調べでは、“一人あたり年間で160リットル”近く消費しているそうです。だいたい1日500mlのペットボトル入り清涼飲料水を1本消費している計算になります。
ただ、この清涼飲料水、もちろん商品によりますが、飲み過ぎで年間18万人近くが世界中で亡くなっているとご存じですか?
そこで今回は、米タフツ大学の研究結果を基に、清涼飲料水の飲み過ぎリスクと、目安にしたい摂取量をご紹介します。
■清涼飲料水で年間18万人以上が死亡
米タフツ大学教授らの分析調査における清涼飲料水の定義は、ソーダやフルーツドリンク、スポーツドリンク、甘いアイスティーなど、糖質の多く含まれたドリンク。100%のフルーツジュースは除外されています。
その上で1980年から2010年にわたって、51カ国、のべ約60万人を対象に行われた62の食品に関する既存の調査を分析した結果、清涼飲料水によって年間133,000人が糖尿病で死亡、45,000人が心血管疾患で死亡、6,450人ががんで死亡していると結論が得られました。
死亡の要因は、大量に含まれた砂糖とそのカロリーの影響によるものだといいます。世界がん研究基金などによれば、糖質の多く含まれた清涼飲料水は“がんの発病”に関係がないとされていますが、ちょっと気になる数字です。
■1日25g以上の糖質には要注意
とはいえ、「全く飲むな!」という主張も極端です。実際にどの程度までならOKなのでしょうか?
世界保健機関(WHO)によれば、砂糖そのものの摂取は、1日に必要なエネルギー総量の5%以下に抑えるべきだと指標を出しています。
砂糖1gは4kcal程度。厚生労働省『日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要』によれば、30代前後の運動量が普通の女性に必要な1日のカロリーは2,000kcal前後。その5%は100kcalですから、砂糖でいうと1日25gほど。
清涼飲料水はコカ・コーラの場合、500mlで56.5gの炭水化物(糖質+食物繊維)が含まれています。
一般的にこの手の飲み物は食物繊維が入っておりませんので、炭水化物=糖質。コーラを1本飲めば1日の目標値の2倍も摂取してしまう計算ですね。
口にするときには成分表で炭水化物(糖質)をチェックして、少なくとも1本で25gを超えるような飲み物は、控えるか量を調整したいですね。
以上、清涼飲料水の過剰摂取には要注意という話をしましたが、いかがでしたか? 「なかなか量が減らせない」という方は、水と交互に飲むという手も効果的ですよ。
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【参考】
※ Sugary Drinks Linked to High Death Tolls Worldwide : TuftsNow - Tufts University